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ウェブの機能分化と再統合

2004/09/06 22:21
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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少し前になるが、Technology ReviewのBlogでMoreGoogleが紹介されていた。ご存知の方も多いかと思う。紹介されていたエントリ「Google + Amazon = MoreGoogle」を参照しつつ、あらためてこの手のサイト、サービスの位置づけについて確認整理を。
 
 
いつものサイトをちょっとだけ便利に
 
MoreGoogleは「いつも使っているGoogleをちょっと便利に」という一言で説明されてしまう。如何にも某サイトで目聡く紹介されてそうなところである。

MoreGoogle is a free 300-kilobyte download that runs in the background as you surf Google. Its main function is to give Google search results a more Amazon-like appearance.

インストールすると、Googleサーチの結果にAmazonのような(というより、Amazonより取得した)情報が追加表示される。

For instance, every link appears with a thumbnail image of the Web page it links to. If you're searching for a product, say a rice cooker, the Google listing appears with price information and customer ratings from Amazon. There are even links to traffic rankings for each site, courtesy of Alexa, a Web traffic analysis company owned by Amazon, and to old, archived versions of each site at the Internet Archive.

まず、ページのサムネイル画像が見れる。商品を検索していると、Amazonでの価格と購入者の評判=5段階のレーティング情報を表示される。Alexaからのトラフィック情報も見れる。

どれも情報として新しいものではない、それぞれ既に提供されているものであり、ただアグリゲートしているだけと言えばだけである。しかし、このサービスは本名かどうかは分からないがAndreas Pizsaというひとりのプログラマの手で作り出されている。つまり、様々なバリエーションで似たようなメタサーチ/アグリゲート型のサーチが生み出されていく可能性があることになる。
 
一つ一つのサービスが大きな市場シェアを掴むことはないだろう。しかし、数が増えていくとどうなるか。もしくは、個人ではなく中堅クラスのサイトが同様のサービスを提供し始めるとどうか(と書いたが、Googleのエンジン供給を受けているポータルやISPはこの分類に該当すると言えるので事例は多数あることになる)。

GoogleやAmazonはデータと機能と提供するミドルウェア的な役割に変化していくこととなる。彼らを評価する指標はPVでは今以上になくなっていく。

Score one for openness on the Web. Google and Amazon both share their application programming interfaces, or APIs, with outside software writers, meaning that anyone who wants to develop a new service that uses or enhances data from Google or Amazon has the tools they need to interact directly with the companies' databases.

ネットワーク全体の回線の高速化、安定化も合わせてウェブ経由でサービスを受けることが信頼性の基準をクリアしつつあるため、ウェブ上に公開されたAPIの価値は高まりつつある。
 
  
機能分化
 
表層的な並列比喩になるが、XML/RSSのフィード量が増し、以前の伊藤直也さんとのやり取りで指摘されたようにCMSの代表格としてBlogが個人から法人市場に普及し始めていることを考えると、ウェブ全体でフロントとミドルが分解され始めていることになる。また、ウェブがPCから携帯に広まっていること、自動車もネットワークに加わり始めていることなどもフロントの多様化という同様の線上に置かれる。インターネットというのがブラウザ+ページという言葉を指さなくなってもまったくおかしくない。

知っている人にとっては目新しくもなんでもない話題だが、意識しておかないとトピックとして注意力が薄くなりそうだったため自己確認を兼ねてエントリとしてみた。

そして、MoreGoogleのサイト下にはさりげなく、百式のロゴが。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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