Googleニュース日本版の話題もあちこちで盛んであるが、こちらは簡単に留めて面白い話を見つけたのでご紹介したい。
まず、Googleニュースから。長期的にはともかく、短期的にまず問題になるのは、記事情報取り扱いの著作権になる。先日の読売新聞社の判決での記事タイトルへの著作性を認めないというところで、タイトルについては白の判定が出ているが本文以上についてはグレーなままになっている。特に、掲載写真などは、新聞社側でも100%権利を保有していないこともあり、事態は結構ややこしい。
このややこしさはテレビ番組の権利関係が複雑すぎて再利用しにくいこととも一部問題が重複している。サードパーティが分かりやすい形で記事情報を扱うのには解くべき問題が先にあるのが現状である。個別の新聞社が首を縦に振るかは、現実的にはサイトトラフィックがどう推移するかで決まるところもあるだろう。Google経由のトラフィックが非常に多く、自社ビジネスにもプラスと判断されるのであれば新聞社側にもメリットが出てくる。あとは紙媒体とのバランスやその他諸々のなんとも形容しがたい総合判断と共に決まっていくはずである。
クライアントサイド広告アプリ
さて。
久しぶりにSearchblogをまとめ読みしていたら、GoogleがクライアントPCのアプリケーションでの広告表示を可能とする技術特許を取得したのではというエントリ、「Gary Finds a Google Patent on Client Side Ads」があった。
前置きは無しにして、情報元の「New Google Advertising Related Patent App?」で内容を確認してみたい。
A client-side application (such as a browser, a browser plug-in, a browser toolbar plug-in, etc. on an end user's computer) is used to support the serving of content-relevant ads to the client device.
「etc」がついているのが微妙だが、まず対象はブラウザ周り。インターネット上のコンテンツ以外を参照している時でも広告の対象になることとなる。ブラウザだと大きな進歩とは言えない面があるが、ワードやメーラーなどの別アプリにも応用可能であれば、Gmailと同じくユーザーに受け入れられるかの問題は残るものの話としては面白い。
The client-side application may provide such support by sending document information (such as a document identifier, document content, content relevance information, etc.) to a content ad server. The client-side application may also be used to combine content of the document and the content-relevant ads.
動きとしては、クライアント側のツールがAdサーバーに情報を送り、適切なコンテンツマッチングの後に広告が表示される。クライアント側で機能するGmailやAdSenseと考えて良い。
For example, the client-side application may combine content of the document and the ads in a window (e.g., in a browser window), may provide the ads in a window above, below, adjacent to a document window, may provide the ads in "chrome" of the browser, etc.
「document window」とあるところから、やはりブラウザ以外の領域も視野に入れているのだろう。文字が表示され、何らかのマッチングの可能なところはすべからく広告スペースに変えていこうとの雰囲気が伺える。
John Battelleは以下の通り、
this patent covers a potential expansion of Google's advertising revenue model. It may be, though, simply a way of covering their current model as well.
現状のビジネスを効率的に強化もしうるものだと評している。
デスクトップ領域の戦い
Googleはデスクトップ検索を視野に入れ、個人のPCローカルの領域に徐々に進出してきている。インターネットの世界で優れたサービスを生み出してきた会社、ウェブ上での便利な体験を提供してきた会社という立ち位置から微妙に、しかし確実に領域を広げようとしている。
反対側で迎え撃つ形になるマイクロソフトはLonghornの出荷が2006年以降順次という計画で動いている。XPのサービスパックリリース、その後のマイナーバージョンアップなどの計画があるとの声もあるが、基本的にはしばらくの間守勢に立たされることとなる。ローカルマシンのOSが意味を失うことは当面ないと考えられるが、ウェブの感覚からすると約二年の月日は十分に長い。Google側の出方によっては、思ったよりも動きが起きるかもしれない。
特許の詳細はこちらとなる。気になる方は是非。また、合わせて、メッセンジャー領域でもなにやら企んでいるという情報も入ってきている。SNS、メール周りの親和性を考えると短期ではこちらの方がインパクトは大きいかもしれない。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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