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米国オンラインDVDレンタル動向

2004/08/03 09:36
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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数ヶ月前からHDDレコーダー購入と合わせて、オンラインDVDレンタルを利用するようになった。選定の理由はすっかり忘れてしまったが(あまり大した理由ではなかったことは記憶している)、ぽすれんを利用している。サイトの使い勝手など細かい突っ込みはあるが、わざわざ店舗まで足を運ぶ必要が無く、期限も気にせずともよい仕組みは新しい体験で良い。

国内は早くも寡占的な競争になっているが、米国ではウォルマートの新規参入などちょこちょこと動きがある。そろそろ久しぶりに業界動向をチェックしたいと思っていたらengadget.comの「Netflix, Open up or die…」という包括的なサマライズ記事を見つけた。
 
 
立ち位置と概要
 
Deep Green Crystalsの紹介を借りると、記事の立ち位置はこのようなものとなる。

Phillip Torrone give us a particularly insightful critique of the current NetFlix service and some timely suggestions on what they should do next.

現在のNetflixの問題と次に何をすべきか。

this is about Netflix “making it” and by that I mean, making a platform and community, something Blockbuster and Walmart can’t do.

参入者であるBlockbusterとWalmartの出来ないことは何か。

改めてサービス概要を確認すると、

For $21.99 a month, you can rent as many DVDs as you want via the website, keeping 3 out at a time. The benefits are: no late fees, no due dates and you have access to around 20,000 titles. The DVDs are sent out via Postal Mail, usually get to you in a day or so and when your done, you put it in the same envelope it was sent in, bang- you’re done.

月額定額で決まった枚数を借りられて延滞金はなし。郵便でやり取りされ、その日のうちか翌日には次のが届けられる。日本と特に変わりはないが、「翌日」にオペレーションの強さが垣間見える。

米国のオンラインDVD市場はピュアプレイヤーが参入台頭後、市場の伸びを見て隣接市場からの参入が起き、競争が本格化して現在に至っている。参入者はBlockbusterとWalmart。日本だとTSUTAYAと業態は異なるがセブンイレブンが入ってきた感じだろうか?

競合の動きをポイントのみ引くと、
・ウォルマート:
 offers 3 DVDs out for $18.76.
 They don’t have as big of a selection of DVD as Netflix
・ブロックバスター:
 Blockbuster’s pricing is $19.99 for 3 titles
 as a bonus 2 free in-store rentals per month.
となっている。細かい違いはあれこれあるが基本的に似たようなサービス内容となる。よって、

I am a Netflix customer and I know that it’s the best service with the best selection out there, but that doesn’t mean anything, a lot of people are going to go after price (Wal-Mart) and a lot of people are going to hammered over the head with the reach and marketing Blockbuster has (plus the in-store rental deal). When everyone does the same thing, price tends to win, so Wal-Mart might make some gains this year.

現時点ではNetflixが優勢を保っているが、価格のみに着目すればウォルマートに客は流れてしまい、ブロックバスターの店舗でもレンタルが2枚付いてくるオプションは単純な利用単価を見るとやはり魅力的に映る。よって、このまま何も考えないと価格競争に陥ってしまう。
 
 
open up
 
Phillip Torroneが提案するのはプラットホーム戦略である。

Google did it, Amazon did, Apple did it, Netflix— expose your API so people out there can use www.netflix.com the way they want to, in new ways, in ways you haven’t imagined.

Google、Amazon、eBay、AppleなどはAPI公開などで、自社サイトのコンテンツと機能を偏在化させることに力を注いでいる。思い起こせば、Amazonのアソシエイト・プログラムは開始されてから随分と経つ。プラットホーム戦略が広く認知される以前から着実に領域を広げてきている。

話としてはよく聞くパターンだが、筆者なりの見方を確認。
・RSS

My DVD “playlist”. If you go to TextAmerica, or use BlogRolling, millions of people add can add a link to their site(s) which is updated from someplace else. For Netflix, it would work like this. A blog site, like this one, or a personal one could easily add their DVD list, what they’re watching, what they’ve watched, and what they’re going to watch.

RSSとプロモーション効果来るとやはり、Blogサイトでのリスト公開となる。商品レビューの偏在化とでも言えばいいのか。Amazon、価格.comを反対側に置くと集積サイトとどう棲み分かれていくかが一つ、もう一つは昨日まとめたように商品情報ではなく、商品リスト、消費スタイルそのものの情報力が爆発する。前者は「一つの商品への購買意思決定に対してどのような影響を及ぼすか」が視点となり、後者は「その人の消費スタイルにどのような影響を及ぼすか」が視点となる。

・Social Networks

Heck, in ALL of these social networking sites they have “Favorite movies”. Heck, I might even go visit a pal if I knew they had a specific movie at their how, now that’s some real peer-to-peer networking in action.

やっていることはBlogと同じとなり、リストの信頼性がどういう形で担保されるかがまず基本であるが、ユーザーグループが固まることで消費スタイルの共有化まで一緒に起きるのであればBlogとは異なる領域に足を踏み入れる。

・IM

why wouldn’t Netflix have buddy anyone can add to their buddy list where they can query the Netflix database and also rent from there. Then they could even send it along to a buddy on their list. Again, this is part of the “Open up” theme, Netflix needs to provide ways for folks to use its service in ways like this.

プラットホームは異なるが、Social Networksとやっていることは同じ。人がいてやりとりの発生しているところに話のネタに出来る形で情報を出す。

というところで割とスタンダードな提案になっている。

コマースが今後どのように変化していくのか、という議論は米国の方がやや先行しているだろうか。国土の違いや情報機器の普及の経緯が異なることから全く同じに評価は出来ないが、BlogもSNSも先んじて議論がされているために、ここらで改めて動向をチェックしてみるのも悪くない。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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