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メディアコンテンツはサーチエンジンの夢を見るか

2004/07/15 12:29
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渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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さて、ネタ振りだけしてあったメディアコンテンツの話を。

話の流れとしては、Searching for The New York TimesというWiredの記事にJohn Battelleが突っ込みを入れるという構成になっている。本エントリは海を越えて「かぶせ」ている形になる。

全体像はJohn Battelleが綺麗にまとめている。

Adam Pennenberg does a fine job of beating up the Times in this Wired News piece. He points out that folks go to Google (and others) to find things, and that, for the most part, you can't find the Times in Google. He then critiques the Times' current business model, but offers no viable alternative, suggesting only that the Times figure it out.

要は、サーチエンジン側から見るとDeeplink問題、メディアからするとトラフィックの問題となる。
 
 
メディアサイトの現状
 
メディア側の現状サンプルとしてはWiredの方でTimesが事例として主軸で扱われている。

Of course, like many things about the business operations of a traditional publisher that has ventured online, the reasons are simple but the solutions complicated. The New York Times requires that its users register, which makes it difficult for search engines to spider its content. Perhaps an even more impenetrable barrier is the Times' paid archive. Because it stows material more than a week old behind an archive wall, you have to cough up $3 per article. Since few are willing to pay for content they can get free elsewhere, search engines, which often base results on relevancy (read: popularity), will continue to dis the Times -- as well as other media sites that make you register or pay for old news (The Washington Post, The Wall Street Journal).

メディアサイトを見るには登録が基本となっている。有料無料どちらにせよ、アーカイブを見るにはIDが必要となる。つまり、サーチエンジンのクローラーが取得出来ないことから、サーチ経由でのトラフィックがない。クローズにすればするほど記事のランクも低くなりがちである。
※脱線するが、登録と告知のバランスを取るのならRSSでの解決がスマートだろう。

サーチ経由での情報取得に人々の重心が移るに従い、メディアサイトへのアクセスは少なくなる。意識的に来る人は別として「何か情報はないか?」と探している人は世の中に大量に溢れるフリーでオープンな情報に流れていってしまう。

サーチエンジン、もうちょっと広く取るとインターネットをどう捉えるかという点についてTimesのマネジメントは

So it's no surprise that Times management has no plans to completely open up its archive.

情報のオープン化などありえないという立場を崩さない。この感覚値は日本の新聞社と良く似ている。紙を侵食するあらゆる動きを禁忌としているところがある。

新聞、雑誌系の人で、「オープン化」という言葉の意味を深く理解して実践できている例は非常に少ない。
 
 
ひとつの未来シナリオ
 
Wiredの記事はメディア産業の現状を包括的にまとめる方向に走ってしまっているが、John Battelleはあっさりと未来に走る。

But the true chasm crossing moment is still to come. To win online, they will have to abandon print and its business model, and make it their archive available free. Right?

彼らの行く末はビジネスモデルを綺麗さっぱり変えてしまい、アーカイブを自由に参照出来るようにしなければならない。キャズムはむしろこれからなのだ、と。

では収益源はどうするのか。サーチから生まれるトラフィックと収益をどう配分するかだとまとめる。

What revenue stream accounts for the lion's share of search's margin? Advertising. That's a one legged stool ready to tip over. As the search giants become more and more media companies, they must develop subscription services, and because users won't want to pay for something they already believe is free (searching) search engines will have to figure out a way to become middlemen to paid content. After all, they own distribution, so they should become...distributors.

広告型よりも有料課金制を有力と見ているようである。エンジン側から見ると、情報の流通機能を提供する小売の役割となる。

そんなものが成立するのか、根拠はどこにあるのか。微妙な問いではあるが、幾つかのヒントはある。

Many internet users have one or two paid relationships with content providers already, a smaller but richer percentage have far more than that. Imagine a service where you can subscribe to one simple paid channel, a channel that has all your favorite paid content, including, say, the Times archive. You pay one sub fee, and use it as you wish.

まず、ユーザーは有料コンテンツの購買経験を積みつつあり、支払いそのものへの抵抗感は薄れている(思い起こせば、自分自身有料の情報サービス幾つかと契約している)。また、複数契約する煩わしさをなくしてワンストップ化を行えればユーザー側での利便性が高まり市場の拡大が期待出来る。

書いてしまうと理屈で固めたように見えてしまうが、近しいモデルは既に日本でもある。いわずと知れたDocomoのiモードとSKY PerfecTV!である。ありえないシナリオではない。

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全然本テーマと関係ないが、Intelの速報が気になっている。10%も下げているが本当に正しい反応なのだろうか。 問題の根源は本当に在庫なのか(そもそも在庫は問題なのか)。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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