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2004年を半分振り返って:Searchblog版

2004/06/15 00:30
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プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
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一年の半分過ぎたからだろうか、将来動向予測のエントリをちらほら見かける。職を変える宣言があってから書き手に変更のあったVentureBlogなども面白かったがSearchblogのエントリが最近の問題意識に近かったのでこちらを。

at the beginning of the year, what 2004 might bring. How am I doing, I wondered, six months in?

と六ヶ月前の予測の進捗管理エントリである。

気になるところをピックアップしつつ見ていく。
インターネットos論John Battelle版

1. The Web becomes a platform (again). Thanks to commerce and service APIs, RSS, and the ubiquitous interface of search, geeks around the world are again leveraging the web as a platform for cool new tools. 2004 will be the year these tools break out in something of a pre-cambrian explosion, reminiscent of the Mac in late 1980s, or CD-ROM in the early 90s. Only cooler. Examples: Grokker, Bloglines, Amazon API.

オライリーのインターネットOS論にも通じるところがあるが、ウェブがコンピューティングのプラットホームになっていくという予測である。ドライブさせる要素としては、公開されたAPI(これはWebサービスと言い換えても良いだろう)、RSS、サーチ。加えるとすれば、OfficeのXML対応やWebサービスを前提としたアプリ群もそうだろう。ウェブにあるデータを取り出し、ウェブ上のみもしくは一部をローカル側で処理するというコンピューターの使い方が広まるとしている。

進展については

UPDATE: I think this is not entirely proven, but it feels on the right track.

地図に間違いはないが途上。RSSは対応サイトが増えつつあるとは言え、シェアではまだHTMLに随分と劣っている。またWebサービスもセキュリティや取り回しの問題など高い信頼性を要求するにはまだ不安な部分があり、猫も杓子もという状況には至っていない。

Blog
ウェブログの普及は米国の方が一段深い。

blog ecologies of like-minded folks will garner increasing cultural and social power. We've seen this happen first in the technology and media space, and recently politics has figured it out too. 2004 will see the rest of the world join in, especially in natural communities where power is projected: think professional verticals of finance, law, medicine, marketing. Folks who you never thought would ever blog will be coming online and claiming power. As a result, more blog ecologies will impose registration and/or subscription (the money kind, not the RSS kind...).

個人が趣味的に綴っているものはもちろん、大学教授や研究者、その道の専門家など、多種多様なBlogがウェブ上で見つけられる。ジャーナリストも合わせて、Blogがメディアとどう棲み分けることになるのかという議論が成立するのは、この量の多さと実際の注目度の高さからといえる。政治動向を追うにも情報量とカバー率の高さでは下手なメディアよりも適切なウォッチャーを発見してじっと観察している方が効率が良かったりする。大統領選を間近に控えて政治系のBlogは動きが活発である(そして、多すぎて当然のことながら読んでなどいられない)。

進展については

UPDATE: I think this is well on its way.

とシンプルで間違いない。比べて、日本は遅れてやってきている、というよりどうも米国と普及の仕方が異なっているところがあるため全く同列には語れるかどうか怪しい面がある。米国におけるBlogは違った形で実現されるのではないかと考えている。

プライバシー問題

There will be a "Tylenol Scare" in search. One of the majors - AOL, Yahoo, MSN, Google - or possibly more than one will be caught up in a major privacy and/or corporate responsibility crisis. The press and consumers will freak as they realize how important - and imperfect - this thing called search is. There will be much harrumphing, then everyone will calm down, learn from the incident, and move on.

UPDATEではGoogleのプライバシー問題にリンクが張られている。説明するまでもなく、Gmailの話になるのだが、「possibly more than one」とされているように他のプレイヤーにとっても決して対岸の火事ではない。ローカルからウェブまでまとめて検索出来るべく力を注いでいるマイクロソフトは世の意見が成熟しない限り、Google以上の批判の矢面に立たされる。

ケーブル会社の影響力向上

Cable companies will control more than 75% of the PVR market, but a backlash/new TiVo-like device (possibly from Apple) will develop by the end of the year.

Appleは映像系に手を広げる予定は当面ない旨を公式にアナウンスしていたが、動画がネットワーク経由で提供されるのにはしばらく時間がかかりそうである。プレイヤーとして先陣を切っているのはまだまだ頑張っているTiVo。先日、インターネット経由での流通量を高める方向に手を打ったので、ケーブル会社の先手を突いた状況になっている。

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物事は次々とウェブ化していくというのがJohn Battelleの基本発想であるが、必ずしも世の中全員がそう考えている訳ではもちろんない。例えばventure capitalistのEd SimはA personal server for everyone (continued)というエントリの中で

I have no doubt that today the service is a better opportunity,

とローカル側(とはいえ、今までの文脈でいうローカルPCドライブという意味ではない)が強化されるシナリオを支持している。幾らネットワークが速くなりつつあるとはいえ、テレビやDVDレベルの画質の動画データを好きなだけやり取りするにはインフラが足りていない。

タイトルどおりトピックをフォーカスしたBlogなので、触れていないテーマについてはとことんまで触れられていないが、部分的とはいえどれくらいのスパンで何が起きるか、その根拠は何かをこうして時々自分と比較してみることは市場の見方をチェックするのにいい方法となる。これからも折に触れてこういう回は設けて行きたい。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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