お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

インターネットテレビに進化するTiVo

2004/06/11 08:04
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

渡辺聡

インターネット/IT分野で事業開発に携わる渡辺聡さんが、注目ニュースなどを題材に、そのニュースの背後にある本質的な変化とその先行きを、経済や社会との関わりの中で考えていきます。
ブログ管理

最近のエントリー

TiVoがインターネット経由でのテレビ番組配信を開始するとアナウンスした。ケーブルや電波経由で配信していた番組コンテンツがインターネット経由で受信(受信というよりはダウンロード)出来るようになる。NYtimesの記事、New Service by TiVo Will Build Bridges From Internet to the TVより。

The new TiVo technology, which will become a standard feature in its video recorders, will allow users to download movies and music from the Internet to the hard drive on their video recorder.

TiVoの作りは要するに日本でも大量に売られているHDDレコーダーと同じである。番組表を受け取り、見たい番組を設定してドライブ内部に録画する。キーワード設定を行っておくと勝手に録画していくれる機能(Sonyのすご録とやりたいことは同じである)も提供している。
 
 
影響範囲
 
流通経路の変化で影響を受けるのは、もちろん現在流通シェアの高いプレイヤーである。

"This is the fourth electronic video service, and it is an alternative to cable, satellite and broadcast television," said Tom Wolzien, an analyst at Bernstein Investment Research and Management. Those traditional services, Mr. Wolzien said, "have been the monster gatekeepers, but this is a way for content providers to get past them."

アナリストコメントでも素直に、ケーブル、衛星などに影響が出るとしている。

また、時系列に順に並べられた番組表という概念も原理的には無くなる。バッチリストのようにコンテンツの更新予定は残るが、「ただいま**を放送しています」という考えは薄くなる。マーケティングの観点からは時間マッチングではなくコンテンツマッチングしか残らなくなってしまう。日本の感覚からすると広告業界も影響を受ける。

気になるのは、サーバーに個別にダウンロードの問い合わせが来ると十分に負荷に耐えられるのかというところだが、メジャープレイヤーの参入により、一時問題は出るかもしれないがそのうち解消することが予想される。例えば、メディアプレイヤーで覇権を握りたいマイクロソフトも

Microsoft demonstrated a service called IPTV at the Consumer Electronic Show in Las Vegas this year. The company believes that it is possible to deliver television to rival today's cable programming by using commonly available standard telephone lines, as part of what are called digital subscriber line, or D.S.L., services. It is running two small trials of the technology in Canada and Switzerland, and sees a broad potential.

"We sort of expect that TV will shift to where everyone will watch what they want when they want," said Peter T. Barrett, chief technology officer for Microsoft TV.

食指を伸ばしている。PC中心の世界観を拡張することに余念が無い彼らとしては、家電市場への影響力増大は魅力的である。ハード外だし、ソフトで押さえるという既存のモデルが通用するのであればコンテンツ配信業界でのMSNを作るくらいはやるだろう。

配信元はともかくとして、このままだとISPは微妙に困る。techdirtではこうコメントされている。

More importantly, broadband providers still don't want people downloading such huge files all the time. Even if it's completely legal, having users constantly downloading video programming may force broadband providers to rethink their offerings and become more aggressive in enforcing usage caps.

ISPはデータ量の大きい映像系コンテンツが常時飛び交う利用法を念頭に置いてはインフラ設計をしていないであろうことを考えると、コスト上昇分をどこかで吸収せざるを得ない。コンテンツの利用分から生まれた収益がISP業界に流れ込まない限り、コストはある程度利用者に転嫁されることになる。そうなると、普及には足枷となる。サービスが開始され、配信可能になったから即広まるという素直な展開になるとも限らない予感がしている。
 
 
日本での可能性
 
さて、日本で同様の動きは起きうるのか。
ネットワークは米国よりも高速であり、ハードも順調に売れている。ウェブ、携帯より番組設定を行える機種もごく普通に存在していることから、データをネットワーク経由で取り込むことはすぐにでも出来る。また、KDDIなどデータ通信のインフラを利用しての放送事業を検討しているプレイヤーもいることから配信サポートも問題ない。

そうなると、コンテンツが要件として残る。コンテンツを保持していて、データ配信に積極的な動きに乗り出すとしたらSKY PerfecTV!がまず浮かぶ。ブロードバンド配信事業には既に参入しており、送り先をHDDレコーダー変え、コンテンツ管理のソフトを書き上げれば良い。課金、決済管理の契約処理が最後微妙に綺麗に繋がりそうにないが、紙も含めて初期設定の問題として解決するだろう。動いた時には案外早く実現するのではなかろうか。

--
パスワードロックのかかったサイトからのトラックバックがありましたが、訪問ユーザーにとってメリットのない情報となるため削除させていただきました。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー

個人情報保護方針
利用規約
訂正
広告について
運営会社