最終更新時刻:2009年11月7日(土) 10時00分
115

■居酒屋タクシー本質は官僚のおごりではない■

公開日時:
2008/06/07 14:25
著者:
塚崎 秀雄

馴染みのタクシードライバーから官僚がビールやおつまみで接待を受けていたり、金券をもらったりしていたとして大問題になっている居酒屋タクシーですが、問題の発生原因を官僚のおごりとするのは本質を外していると思います。まず始めに居酒屋タクシーは、顧客が官僚かどうかに全く無関係に生まれています。例えば、私が戦略コンサルタントだったころも、(私は家がオフィスから近かったため残念ながらお世話になれませんでしたが)同僚で居酒屋タクシーのお世話になっている人は沢山いました。何せ、戦略コンサルはほぼ毎日夜中の2−3時まで仕事をして翌朝も8−9時に出社する生活ですから、電車で帰るのは不可能で毎日タクシーで帰ることが定常化しています。こうなると、特に一回で2−3万円かかるような遠距離の人だとタクシードライバー(特に個人さんが多かったですね)にとっては、超が付くほどの優良顧客となります。乗る側からしても、馴染みのタクシードライバーを持つと、道順を説明する必要もタクシーを待つこともなくなるのですから最高です。その上、自分専用の枕を出してくれたり、ビールを出してくれたりとなれば使い続けるのは道理でしょう。つまり、居酒屋タクシーが生まれるのは官僚のおごりとは全く無関係なのです。単純に、定期的に長距離(特に深夜に)タクシーに乗る人がいれば、生まれるだけのことです。ここにこの問題の本質が隠れています。そうです。官僚が毎晩のようにタクシーで遠距離帰っているということです。これが問題の原因です。よって、官僚による居酒屋タクシーを撲滅するためには、単純に官僚が電車で帰れる時間に帰れるようにすればいいだけです。では、何故官僚はそんなに遅くまで働いているのでしょうか?例外はあるでしょうが、決して彼らはサボって遅くまでいる訳ではありません。これは実は部署にもよりますが、政治家に大いなる責任があるのです。特に国会開催中の官僚の仕事は政治家先生の質問とりとその回答作成がかなりの部分を占めます。ところが、野党の先生は夜中遅くまで質問内容を官僚に教えません。意図的かどうか分かりませんが、とにかく遅い。そして、与党の先生は質問に対して回答を作らないことを許しませんから、どんなに遅くなっても回答を用意させます。こうなると仕事が終わるのは夜中の2−3時になってしまい、結果帰宅はタクシーにならざるを得ません。更に悪いことにこれが習慣化してしまい、課長クラスになると朝が遅くなり11時ごろまで出てこなくなっています。私の知る限りではありますが、これが実態でした。よって、これを機会に、(1)議員の質問は2日前までに提出する。(若しくは回答を用意しないでよいことにする)(2)官僚は大臣の許可なく夜11時以降は働いてはいけない(3)タイムレコーダーを全庁に設置。朝8時半出庁を徹底しては如何でしょうか。無論、これにタクシー代の総量規制もあわせて行えば完璧でしょう。これをやることは非常に簡単ですよね。自民党には是非こうした提言を出していただきたいです。そして民主党にはこれに賛成して欲しいですね。あ、ただし、これをやると都内の個人タクシーさんが大打撃を受けますので、何がしかの対策も必要になると思います。(関連記事)タクシー接待問題、国交省が実態調査へ 事業者の行政処分も一通の告発メールで“隠蔽の壁”突破 タクシー接待問題 長妻議員インタビュー

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

CNET_ID

メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。