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ポストバブルのネットビジネスとして注目集めるSocial Networking

2003/12/08 10:10
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umeda

シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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Social Networkingは、2004年の重要キーワードの一つになるであろう。Red Herringの「Social nets: goldmine or rat hole?」は、Social Networkingに関する現時点での総括としてよくまとまっているので、読んでみよう。

この記事以外にも同じ時期に、Social Networkingについての記事がいくつかのメディアで書かれたが、それは、Social Networking関連ベンチャーが相次いで有力VCから資金調達を行なったからである。

「The proof is in the numbers. Last week, Mountain View, California-based LinkedIn announced a $4.7 million financing round led by Sequoia Capital. Friendster, located in nearby Sunnyvale, California, closed a $13 million financing round led by Kleiner Perkins Caufield & Byers and Benchmark Capital last month. And just this week, Spoke Software, based in Palo Alto, California, announced a funding round of $11.7 million, led by Doll Capital Management, bumping the total amount invested in the company to $20.9 million.」

LinkedInにセコイアが、Friendsterにクライナーが、Spoke Softwareにドールが、相次いで投資したことを発表した。FriendsterがGoogleからの買収話を断って資金調達した話は、本連載「GoogleがIPOを考える本当の理由」の中で少し触れた。

ソーシャルネットワーキングとは何か?

ところで、そもそもSocial Networkingとは何か。

「The various flavors of social networking are based on the simple premise that a friend (or a friend of a friend) could help you find your next sale, job, or date.」

に簡潔な説明がある。Social Networkingのキモは「友達または友達の友達の輪こそが、仕事やセールス先やデートの相手を探す一助となる」という単純な仮定を置いていることだと。

「With Friendster, for example, users create lists of friends, allowing them to contact friends of these friends, up to four degrees of separation. On LinkedIn, users who want to contact a friend of a friend must be approved by a mutual friend. This creates a filter, and prevents popular people from being bombarded with contact requests.」

一方、オーガストのDavid Hornikのように、Social Networkingには懐疑的なベンチャーキャピタリストも多い。この記事では、

「“My gut tells me that most of them will be gone by this time 2005, if not 2004,” says David Hornik, a partner at August Capital.」

としか紹介されていないが、そしてこの記事の中でも触れているIBD Network主催のSocial Networkingイベントに出席したDavid Hornikは、自分のBlogでこのイベントの総括とその感想を書いている。彼自身はSocial Networkingに懐疑的だが、会場に集まった人々の熱気はすごかったようで、彼はBlogをこう締めくくっている。

「One thing that did surprise me tonight was the percentage of the audience who were users of LinkedIn. By show of hands, the LinkedIn members outnumbered the Friendster members by over 2 to 1. It looked like two-thirds or more of the audience had signed up to LinkedIn. Those are pretty surprising numbers. Of course I don't think there is another audience in the country that could replicate those statistics, but it tells you that the Bay Area entrepreneur community has bought into social networking on some level (either that or Reid had packed the audience with a couple hundred of his closest friends). It will be interesting to see how that scales beyond the Bay Area.」

文中のReidというのはLinkedInのCEOであるが、Reidが友達ばっかり集めたんじゃねーのか、と冗談を言っているように、聴衆のSocial Netwokingサービス利用率が高く、こんな数字がシリコンバレー以外で出るかどうかお楽しみだ、と。

推進派と懐疑派で別れるポストバブル観

さて、Red Herringのこの記事では、このあとの後半部分で、Social Networkingベンチャーの今後についての論点がまとめられているのでぜひ原文をお読みいただきたい。

粗っぽい議論であることを承知で肝心なポイントを指摘すれば、「Social Networkingなんてバブル最盛期に試されて失敗したコンセプトなのじゃないの」と考えるのが懐疑派で、「いやいや、コンセプトは似ていても、あの頃とは、ネットワーク環境も起業コストも違うし、起業する側もずいぶん知恵がついたのだから、もう一回思い切りやらせよう」と考えるのが推進派だということである。

Social Networkingという個別の問題をどう考えるかということ以上に、バブルをどう総括するのかという世界観が問われているのだと思う。

インターネットの登場と共に90年代後半に百花繚乱の如く登場したビジネス・コンセプトの大半は、バブル崩壊と共に死んでいった。コンセプト自身は筋がよいのに当時の「事業化のやり方」がいろいろな意味で悪かったのだから、機が熟したところで新しい起業家に何度でも再挑戦させるべし、というのが、僕の考えである。そういう試みからのみ新しい大きな果実が生まれるのである。そしてシリコンバレーは、再びそういう試みをスケール大きくサポートできるようになったという意味で、復活しつつあると言えるのである。

Social Networkingについては、来年もたびたび、その推移についてご紹介していくことになるかと思う。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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