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Wired誌が選ぶ世界の旬な企業40社ランキング

2003/06/25 10:05
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シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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Wired誌恒例の「Wired 40」が発表された。原則として世界中の公開企業から、旬の企業40社をWired誌の感性で毎年選ぶもの。1998年からやっている。時価総額や売上高の数字から自動的に作ったランキングではないので、かなり主観が入る選定だが、だからこそ面白いし、考える材料にもなる。むろん、どうしてこの会社が入っていないんだろうという疑問も多々あるし(なぜサムスンが入ってないの?とか)、世界中の企業といってもやっぱり米国企業が多い点など問題もある。

選定基準としては、

「This remarkable roster has demonstrated mastery of today's business essentials: innovation, technology, strategic vision, global reach, and networked communication.」

イノベーション、テクノロジー、戦略的ビジョン、グローバル・リーチ、ネット活用、という5つの現代ビジネスの本質的要素を満たす企業を選んだという。

去年から今年にかけて入れ替わったのは13社。落ちた13社リストはこちらをご参照。

新しい13社については、原文中、「NEW」と記載されている。

1位は未公開企業のGoogle

「This year's 13 new entries include inspired upstarts like Netflix and reinventions like BP. The growing power of Linux is reflected by the selection of open source-friendly IBM and the removal of Sun. Topping the list is Google, a private firm so compelling we bent our public-only rule to include it.」

第1位はGoogle。公開企業が原則だが、その原則を曲げても入れたかった。またSunを落としてIBMを入れたのは、Linuxのパワー、存在感が増してきた中で、オープンソース・フレンドリーなIBMを評価した。

さて前置きはこのくらいにして、実際にどういう会社が選ばれているのか、僕なりにこの40社を分類しながら、ご紹介していこう。

40社の顔ぶれは

まずは、IT産業・通信キャリアのドミナント・プレイヤー(12社)

Nokia(第2位)、IBM(第4位)、Microsoft(第8位)、Vodafone Group(第9位)、Cisco(第11位)、Intel(第14位)、Dell(第15位)、Sony(第16位)、Oracle(第17位)、Taiwan Semiconductor(第24位)、Infosys Technologies(第34位)、EMC(第36位)。

順当な列強に加えて、台湾の半導体ファブTSMC、インドのソフトウェア会社Infosysが入った。冒頭にも書いたが、ここにどうしてもサムスンを入れて欲しかったな。どうして入れなかったんだろう。

次に、90年代のインターネットブームから生まれた新勢力で、列強に仲間入りした新プレイヤー(5社)

Google(第1位)、Yahoo!(第3位)、eBay(第6位)、Amazon.com(第7位)、USA Interactive(第21位)。

ネット新勢力5強については、この5社で、だいたいコンセンサスができてきたのではないだろうか。USAiに若干の心配はあるが。

次に、列強とは言いにくいが、IT産業のそれぞれの専門領域を突き詰めて、地歩を固めている、または固めつつあるプレイヤー(8社)

Netflix(第18位)、Nvidia(第22位)、Level 3(第23位)、Electronic Arts(第28位)、Check Point Software(第35位)、Comcast(第38位)、Flextronics(第39位)、JDS Uniphase(第40位)。

このカテゴリーに該当する日本企業は、そこそこあるだろう。ただ、この10年、日本企業が低迷を続けている間に、IT産業の業界構造は、一変してしまったことがよくわかる。

さて次に、自らの事業にテクノロジーを徹底活用するグローバル・ドミナント・プレイヤー(3社)

FedEx(第12位)、Wal-Mart(第13位)、Citigroup(第31位)。

次に、製薬・バイオ領域のプレイヤー(3社)

GlaxoSmithKline(第10位)、Affymetrix(第20位)、Millennium Pharmaceuticals(第25位)。

GlaxoSmithKlineは製薬メジャーの1つ。Affymetrixはシリコンバレーのバイオチップのベンチャー。Millennium Pharmaceuticalsは遺伝子治療新時代の製薬メジャーを目指すアンビシャスな会社。本欄の読者はあまり興味がないかもしれないが、このMillenniumというのは本当に面白い会社である。

そして次に米国以外でテクノロジー活用によって面白い事業を展開している会社(3社)

Cemex(第5位、メキシコ)、Inditex(第19位、スペイン)、Ryanair(第30位、アイルランド)。

そして、その他、最後に残った6社は、

軍需産業のL-3(第21位)、エネルギーのBP(第26位)、自動車のHonda Motor(第27位)。種子・バイオ・食糧・農業のMonsanto (第32位)、広告PRサービスのWPP Group(第33位)、証券のCharles Schwab(第37位)。

世界中のいろいろな産業・企業をざっと見渡すという機会もなかなかないでしょう。

そこで、10社でもなく、100社でもなく40社というのは全部を見渡してみようというには、いい数字。しかもその半分強はIT企業で、それ以外もWiredらしい視点で選ばれている、というのは、とっつきやすい。

この記事は、1社あたりの説明がコンパクトにまとまっているので、興味のある会社があったら、是非、原文を読んでみてください。

世界中に目を向け、そしてたくさんの産業を見渡せば、色々な意味でこれからのオポチュニティは大きく広がっているなぁ、と元気が出てきませんか。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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