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VC投資が減少する中で、インテルが積極的に投資を続ける理由

2003/04/16 10:00
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シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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2003年第1四半期の米国ベンチャーキャピタル(VC)投資の数字が発表された。

発表主体は、Venture Wireというベンチャーに関するDaily Newsサイトである。

「A total of 329 private companies based in the U.S. have raised $3.4 billion in venture capital over the past three months, a decline from the fourth quarter of 2002, when similar companies raised $4.9 billion through 482 financings. The first quarter totals also represent a decline from the first quarter of a year ago, when 607 companies raised $6.2 billion.」

2003年第1四半期は、ベンチャー329社が総額34億ドルのVC投資を受けた。この数字は、2002年第4四半期の「482社による49億ドル」から減少傾向。前年同期比つまり2002年第1四半期の「607社による62億ドル」から比べればさらに落ち込んでいる。

「"There's no shortage of available capital, but there are many fewer active venture capitalists," said Ken Andersen, Editor of VentureWire.

"The deals that do get completed are often very well-funded, but most investors are in no hurry to ratchet up the deal flow."」

VCに資金がないわけではないが、VCがあわててどんどん投資しようとしていないので、まとまるディールの数が少ないのである。

インテルが社数ベースで最大の投資元に

「A few firms maintained an active investment pace. Intel Capital participated in 23 announced investments in U.S. startups. New Enterprise Associates was second with 14. Rounding out the top five were Bessemer Venture Partners (10 deals), JPMorgan Partners (8 deals), and Sigma Partners (8 deals). Another eight firms were tied with six deals a
piece.」

この3カ月の間で最も多く投資した(23社)のが、Intel Capitalであるところが面白い。今は、Financial ReturnだけでなくStrategic Returnを求めての投資ということで投資を正当化できるIntel Capitalのほうが、メガファンドよりも活発に動いているのである。第2位が、先週金曜日に仮想化の文脈でご紹介したStewart AlsopがGeneral PartnerをやっているNEAで14社である。

余談だが、昨日、Intel Capitalのトップ、Les Vadaszに会って1時間ほど議論してきた。相変わらずの強気な姿勢は全く崩さず、

Wi-Fiと802.16の組み合わせこそが、次の米国ブロードバンドインフラになる(むろん究極のブロードバンドインフラではないが)」

という強い確信を持って、これらの技術の周辺に力強いエコシステムを作っていくというインテルの意図がよくわかった。

さて本文に戻って、

「Enterprise software was the top sector for venture investing in the first quarter with 49 deals that raised $290 million. Thanks to ten first-quarter investments of $30 million or more, biotechnology companies raised the most capital during the quarter, $563 million over 36 investments. 36 wireless technology firms also raised funds in 1Q03, for a total of $333 million. Semiconductor startups (26 deals, $324 million) were also solid.」

投資対象領域は、エンタープライズソフトが49社(2億9000万ドル)で第1位。

バイオが第2位で36社(5億6300万ドルと金額ではエンタープライズを凌駕)。ワイヤレスも同じく36社(3億3300万ドル)。半導体は26社(3億2400万ドル)であった。

またシリコンバレーを含む北カリフォルニアが地域では第1位で、「95社で9億7000万ドル」。会社数でも投資金額でも、米国全体のだいたい3割を占めていることがわかる。

ところで今日、このVenture Wireをご紹介したのは、米国ベンチャー世界のミクロな情報に興味がある方には、ぜひ、ここが出している無償のニュースレターの購読をと、お勧めしようと思ったからだ。

Venture Wireのトップページから入って、左下のほうに、「alert」というセクションがあり、free subscriptionをクリックすると申し込みができる。

毎日、その日にVC投資を受けたベンチャーについての情報が届けられる。高額のニュースレターを売り込むために、「alert」と「people」という2つのニュースレターが無償になっているのだが、無償の分だけでも十分価値があるので、ぜひお試しください。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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