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インテルの新しい方向性

2003/03/10 17:18
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シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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Intel Developer Forum(IDF)については、小池良次さんの報告や、ZDNet Japanの特集記事をはじめ、かなりの分量の日本語情報がネット上にある。小池さんも

「年2回開催されるIDFは、コンピューター技術の方向に大きな影響を与えるばかりでなく、世界のIT機器に関する製造計画も左右する。」

と書かれているが、世界のリーダーの常ではあるが、Intelは需要創造の最先端を走り続けなければならない宿命を背負ってきた。

「Forget a Moore’s Law」に関わる本欄のBLOGとも関係するが、そのIntelにおける本質的変化を分析しているコラムを二つご紹介しよう。

まずはDavid Courseyの「Does Intel still matter? Yes, but...」である。

「I'm still waiting for someone to tell me why I need a 3GHz processor--or, for that matter, a 2GHz CPU. Sure, Windows XP likes raw horsepower. But my impression is that the OS, if forced to choose, would rather have more memory. And what slows down Microsoft Office, at least for me, isn't the processor--it's the time required for me to think of what I want to do.」

「これ以上のスピードのプロセッサがどうして必要なのだ」という視点からこの記事は始まっている。

「DURING THE LAST HALF of the 1990s, Intel tried to create new uses for its processors, pushing technologies and products that would eat as many processor cycles as possible.」

「So Intel seems to have given up--at least temporarily--on the search for some fundamental technology that will really change things. Instead, it seems intent on plundering other companies' revenue streams by making its chips do more of the work.」

90年代後半のインテルは高速プロセッサの需要創造に自信を持って邁進していたが、今はそれを諦め、これまでは他社が提供してした機能をインテルの石にワンチップ化することの優先順位を上げていると指摘する。

この議論は小池さんの

「これは、これまでサブ・システムとして他社が提供してきた機能をどんどん自社チップに統合して行くインテル戦略でもある。統合により、全体のコストが落ちるばかりでなく、設計の単純化もはかれる。」

という報告と呼応するところである。

「THE POINT IS that Intel calls its current state of affairs "being in the solutions business," or packaging things together that used to be purchased separately. This is the story of PC hardware, where almost everything you used to purchase separately--things like modems, network adapters, and video cards--are now included with the PC itself.」

インテルはこの方向をSolution Businessだと呼んでいるが、

「Rather than forcing progress, Centrino has the effect of homogenizing hardware, and removing wireless performance and, perhaps, battery life as areas for competitive innovation. And while this may be inevitable, it leaves fewer and fewer areas where hardware manufacturers can actually compete. And it positions Intel not as an innovator, but as a follower.」

これは発展ではなく停滞を引き起こすのではないかと指摘する。

この問題意識は、ZDNet Japan・本田氏の解説「Centrino普及で踏み出したIntelの危険な“一歩”」とも合致する。

もう一つの重要なコラムは、Patrick Houstonの「Intel's big shift: We need more than speed」である。こちらには詳しい解説は加えないが、非常によくまとまっている論考である。

ここでご紹介した二つのコラムは、翻訳された日本語でも読むことができる。

“夢をあきらめたIntel”が気になる理由

Intelの新宣言「スピードだけじゃない」

翻訳をまず先にざっと読んで、何が書かれているのかを理解したうえで、肝心なところの文章だけは原文にあたっておく、というような読み方をしてもいいと思う。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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