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シリコンバレー対ハリウッド、訴訟にはこんなにカネがかかる

2003/03/03 17:24
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シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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この記事を読むと、ハリウッド対シリコンバレーを象徴する訴訟にどういうふうにカネがかかっているかがわかる。

「Chief Executive Greg Ballard said the company spends $3 million every quarter to defend its ReplayTV device against 28 movie studios and television companies. That amounts to 20 percent of SonicBlue's expenses: money the company could use to turn a profit, or hire 120 more employees to develop new technologies.」

ReplayTVのSonicBlueは、対ハリウッド訴訟費用に月額$1milを充当しているというわけ。それがなければ、120人の従業員を雇って新技術の開発ができるとCEOが言う。「28 movie studios and television companies」が莫大なカネをかけ、ロイヤーをたくさん雇って仕掛けてくる訴訟に対応するためにはカネがかかるのだ。ハリウッド側は、物量作戦で、反抗するベンチャーをつぶしてしまおうという腹なのである。

巨大な日本企業に勤めていると、人件費が固定費化しているためコスト意識がなくなる傾向にある(それが日本企業の競争力を弱めている大きな原因)が、シリコンバレーのベンチャーはいつも月の経費のことばかり考えている。だいたい全部込みで平均一人1万ドル弱/月という計算をするので、$1mil/月の訴訟経費は、120人のプロジェクトと等価だという話になるわけだ。

ところでこの記事は「Napster troubles leave investors wary of new technologies」というタイトルで、インテルがスポンサーとなって最近開かれた「Digital Rights Summit」という集まりを取材したものである。

「Hank Barry, one-time Napster chief executive and a partner with Hummer Winblad Venture Partners, said his firm, which invested millions in the pioneering yet controversial file-swapping technology, is now reluctant to risk funding new, cutting-edge technologies with the potential to violate intellectual property laws. It recently refused to back a software company whose technology could stream music over cellular phone networks for precisely this reason. “In these very uncertain times, the investors do the prudent thing -- they stay away,'' Barry said. “And innovation loses out.''」

Hummer Winblad Venture Partnersは、Napsterに確か$20mil近くコミットして大損したベンチャー・キャピタルである。「cutting-edge technologies with the potential to violate intellectual property laws」には投資したくない気分。ビジネス判断として、それはよく理解できる。
ただ、シリコンバレーという場所の反骨精神がものすごいのも真実。Hummer Winbladが投資しなくても、どこかのVCが投資したり、どこかの誰かがエンジェルとしてサポートしたりしながら、体制を揺るがす技術革新は水面下では続いているのである。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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