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ストレージコストの低下と著作権問題

2003/02/27 17:46
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シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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ハードディスクのコストが1GBあたり1ドルを切った。ユーザにとっては素晴らしい話だが、ベンダーにとってはおそろしい話である。ダン・ギルモアの「Disk-drive capacity continues to grow」を読んでみよう。

ストレージのコストが下がり続けてきた(そしてサイズも小さくなってきた)歴史の中で、我々は、テキスト、グラフィックス、マルチメディア(特にMP3)と、だんだんとデータ容量の大きいフォーマットのデータを使うようになった。でも、もっともっとストレージを食うフォーマットのデータ(たとえばVideo)を大量消費するキラー・アプリケーションが生まれない限り、ストレージはもうこれで十分ということになってしまう。

ここでぶつかってくるのが、プライバシーや著作権の問題なのである。

「Digital movie cameras are starting to be equipped with hard disks, a natural step. Soon enough, though, all kinds of other things we use
every day will make a record of what they're doing. That will raise some new questions. For example, what are the privacy implications of our automobiles keeping track of where we drive and at what speed, as the car makers, insurance industry and government snoops will surely wish?」

「The furor over digital copying is a direct outgrowth of storage improvements. Not until large numbers of songs and videos could be easily stored on personal hard disks did the music and movie industries get seriously worried about the networks that began to connect those disks. Without mass storage, Napster would have been much less relevant.」

IT産業におけるキラー・アプリケーションの問題(つまり需要創造の問題)と、プライバシーや著作権の問題は、不可分・表裏一体の問題になったということなのである。
本稿の最後でダンは、

「Gordon Bell, a computer industry legend, imagines wearable devices that hold everything we've ever seen, heard and said. I'm not crazy
about that vision, but when disks hold a thousand times more than they do today, your entire life will fit -- plus more books, songs and movies than you could use in a thousand lifetimes.」

ということで、またぞろ、本欄で何度もご紹介したGordon Bellの「MyLifeBits」プロジェクトのことを書いてお茶を濁しているが、こういうビジョナリーがやっている将来プロジェクトがすぐにキラー・アプリケーションになるわけがなく、喫緊に迫った真の問題は、プロが作ったコンテンツとどう付き合うのかという問題なのである。そこにハリウッドとシリコンバレーの対立の構図がある。

そしてそれはWired誌の「The Civil War Inside Sony」が指摘した、ソニー内部の「Entertainment事業とElectronics事業の対立の構図」と同じなのである。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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