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Salon.comに見るネット上でのコンテンツ事業の難しさ

2003/01/25 06:02
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シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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Salon.com編集長のScott Rosenbergの苦渋に満ちた21日のBlogが、ネット上でのコンテンツ事業の難しさをよく表している。Salon.comは質の高いコンテンツを標榜するサイト。Salon.comの新しいアレンジは、年間30ドルで広告抜き、年間18ドルで広告付き、月6ドル、のいずれかを選択する有料制、または、強制的に広告を見るとそれから18時間は無料でコンテンツが読める強制広告制、のどちらかを選択することになる。

「I know that there are people who still feel that Web content should be free. Certainly the Web is built on linking, and linking isn't easy when sites throw up subscription gates. That's why we offer a precis of every subscription-only story on the site; it's not full-content but it's more than just a headline.」

とScottは書くが、結局、こんな面倒くさいことをしてまでSalonを読む必要がある(他にもコンテンツはネット上に無償で溢れているのにもかかわらず)というふうに考える読者が、現在の50,000人読者のうちどのくらい居るかということだろう。

「The truth is that free, professional journalistic content, content created by people who get paid for it, only makes sense if you're selling something else -- subscriptions to a print magazine, say. For Salon, or any other standalone independent that needs to pay not only for content but for bandwidth and software and health plans for employees and so forth, some variation on the subscription plan is the only way to go. We've tried to make ours open and flexible -- to keep our gates passable even as we try to support our business.」

結局、無償で質のよいコンテンツをネットに上げてごく普通の広告収入に頼るというモデルは小規模では成立しないということだ。だから、給料だって払えないから仕方ないのです、と泣き言を言っているわけだ。Blogの台頭は、無償良質コンテンツの爆発的増加という深刻な問題を、Salon.comのような事業者に突きつけている。良質コンテンツのダンピングが起きているということだからだ。コンテンツ産業がなくなることは絶対にないが、給料をもらいながら誰でも書けるような当たり前の記事や原稿を書く、なんていう幸せな職業は、どんどん減っていくのだろう。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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