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ネットの経済的性質

2002/12/24 08:30
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シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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Eric Norlinがネットの経済的性質についての自分の考えを彼のBLOGサイトに載せた。その中で彼は、インターネットは「希少性という概念のない資源」だとし、希少性がないということは、ネットに関わるありとあらゆるものをパブリック・ドメイン化していく、それはソフトウェアもコンテンツもである、よって、インター
ネットは経済的に破壊的な存在で、ネット上でビジネスを成立させることはより困難になっていく、という「未発表のアイデア」(と言うにはそれほど斬新とは言えない気もするが)を披露した。特に最後のstatementを引用すれば、

「The important part is this: the internet is *truly* economically destructive in the sense that it bends the assumptions of supply and demand to the point that making money gets progressively harder over
time (since the public domain chews everything up).」

David Weinbergerは、そのBLOGの中でこの考え方に反論し、

「I don't yet agree with Eric when he says "the internet is *truly* economically destructive..." (#6). Destructive of what? Businesses that no longer provide value, sure. But even if businesses that do provide
value make less money (assuming they make enough to survive, which I admit is still at issue) then we also have to factor in the enrichment those creative goods provide to you, me and everyone else in the market.
Overall, the Internet could turn out to be tremendously economically constructive.」

とまとめた。

先週のこのBLOGサイトでも指摘したし、アーカイブの中の論文やエッセイでも繰り返し主張してきたが、インターネットが既存産業に対して(つまり現在まわっている経済に対して)破壊的な性格を持っているということが明らかになったときに米国ITバブルが崩壊したが、それから二年たった今もその時点での議論が全く発展しておらず、David Weinbergerに代表される楽観派の主張(Overall, the Internet could turn out to be tremendously economically constructive.)を裏付けるスケールの大きな新事業の萌芽は見られないのが問題の本質だと、僕は考えている。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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