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ゴードン・ベルの続き

2002/12/14 20:01
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プロフィール

umeda

シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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昨日のゴードン・ベルの話の続きをもう少し。

MylifeBitsプロジェクトの話を聞いたとき、真っ先に思い出したのは、こんなシーンだった。彼の家で(ちなみに彼の家の中はこの雑誌記事の写真で雰囲気がわかる)話をしていたとき、玄関に宅急便が届いた。開けてみたら、ソフトが入ったCDが一枚、厳重に包装されてした。どこかのソフトウェア会社がゴードンに見てもらいたいソフトを送ってきたようだったのだ。開封するとともに、みるみるうちに、温和なゴードンの顔が険しくなって、烈火のごとく怒り出した。「何でこんなバカなことが起こるんだ!!! 送りたいのはbitsなのに、こんなstupid atomを送りやがって、くそっ、バカヤロー、・・・」と叫ぶや否や、包装紙やらパッケージやら、そういう送られてきたもの全部を地面に叩きつけて、踏みつけて、バカだ、バカだ、といつまでもブツブツ言っていた。

彼の頭の中で組み立てられた技術利用の道理にあわないことを、彼は絶対に許せないのである。そんな彼も、少なくとも一年くらい前までは、自分の住所録と電話帳は、PCからプリントアウトした紙を束にして使っていた。「アクセススピード(思い立ってから求める住所や電話番号にたどりつくまでのスピード)が、紙のほうが圧倒的に速いのだ」というのが彼の論理。
それでいて、新しいハイテク・ガジェットは全部、試して使っている。
とにかく、ゴードンのそばに居ると、色々と刺激的なのである。

昨日は、DEC時代の資料を記録したサイトをご紹介したが、もう少し広くコンピュータ産業史をカバーしたサイト
がある。その中には彼の著書もすべてアーカイブされている。1991年に書かれた名著「High-tech Ventures」も、もうこのサイトで読めるようになっている。ベンチャーを起こすプロセスを、プログラミング言語で書くというなかなか面白い始まり方をするこの本を、十年前の僕は、何度も何度も繰り返して読んだ。

Start a high-information-technology company


if frustration is greater than reward



and greed is greater than fear of failure


and a new technology/product is possible then begin





exit (job);



get (tools to write business plan); write (business plan);


get (venture capital);


start (new company);



get (space, people, product development tools, UNIX license);


sell (product idea) ; design (product);


market & sell & produce (product);


while new company is not profitable then



wait; get (more $); sell (new company);



retire; wait; restart;


if entrepreneur wants to do it again then


start (another high-information-



technology company) else


start (new venture capital company);






end;

「もしフラストレーションがリワードよりも大きかったら、そして、失敗の恐れよりも欲のほうが大きかったら、そして、新しい技術や製品が作れるのなら、Begin、会社を辞め、ビジネスプランを書く道具を揃え、ビジネスプランを書け、ベンチャーキャピタルから金を集め、新しい会社を始めよ。」で始まるこの擬似プログラムを読んで、僕はゴードンに憧れたのだった。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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