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MyLifeBits

2002/12/14 01:29
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シリコンバレーで経営コンサルティングを行なう傍ら、ベンチャーキャピタリストとしても活躍する梅田望夫さんが、IT業界の先を読むのに役立つ英文コンテンツを毎日紹介していきます。これを読めば、英語と業界動向を読む力が同時に身に付くはず(このブログの更新は2004年12月30日で終了しました)。
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MyLifeBitsというマイクロソフトの研究プロジェクトは、人生のさまざまな局面でのあれこれを皆ビット化、つまりコンピュータの中に記録してしまおうというプロジェクト。このプロジェクトのリーダーは、僕のシリコンバレーにおけるメンター(師匠、パーソナルアドバイザー)とも言えるゴードン・ベル氏である(ゴードンとのいきさつについては「シリコンバレーは私をどう変えたか」をご参照)。マイクロソフトのサイトによれば、「Gordon Bell has captured 10 gigabytes of articles, books, cards, CDs, letters, memos, papers, photos, pictures, presentations, home movies, videotaped lectures, and voice recordings and stored them digitally.」とのことだ。

このプロジェクトは、最近、メディアもときどき取り上げるようになっている(Saving Your Bits for Posterity - Wired News) 。ゴードンは、98年頃から、「自分の身の回りのAtom(ネグロポンテの「ビーイング・デジタル」に出てくるatom対bitsのatom)を一掃するのだ」といつも言っていて、「スキャナーが大切だ、大切だ、日本企業がもっといいものを作ってくれ」と、彼の家を訪ねるとゴードンは僕にそんなことばかりを言っていた。そうか、あれからずっと、こつこつと自分の過去をコンピュータに入力し続けていたのか!!!

彼の「GBell's CyberMuseum for Digital Equipment Corp (DEC): Documents, Photo Albums, Talks, and Videotapes about computing History」というサイトは、MyLifeBitsプロジェクトのほんの一部、彼のDEC時代の資料が記録されたページ。たとえば「On the Future of Computers」というタイトルをクリックすると、1972年、つまり30年前に彼がMITでの「On the Future of Computers」(a model for future computers, including computer classes and the prediction of new types of computers)という講義を撮影した貴重なビデオまで見ることができる。

その他にも、コンピュータ産業史の貴重な資料がふんだんに載っている。ゴードンは、自分の書斎の紙の山やビデオやカセットの山を眺めながら、「このatomを一掃して全部bitsにしてやるぞ」と言っていたわけだが、実際にこんな大掛かりにプロジェクトが進んでいるとは、僕も最近まで知らなかった。ゴードンのことを、誰もが正真正銘の天才だと言う。天才という言葉はとても曖昧なのだが、少なくとも僕がゴードンを見ていてつく
づく思うのは、ゴードンは迷いなく自分を信じ続けて生きているということだ。そして、まもなく70歳に手が届こうとしている今も、子供のような純粋な好奇心を持ち続けて活き活きと生きている。彼のサイトには、セグウェイに試乗するゴードンの写真が載っている。うーん、さすが、である。ゴードンのことはまた続きを書きます。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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