デジタルコンテンツとはそもそも何だろう。「デジタルコンテンツ白書2006」(デジタルコンテンツ協会)によると、映像・音楽・ゲーム・図書/画像/テキストに関するパッケージソフト、インターネット配信、携帯電話配信のことのようである。自己紹介でも書かせていただいたが、この市場は既に2.9兆円もあり、年率10%以上の勢いで成長を続けている。とりわけ、映像・書籍・音楽のインターネット/携帯配信が急成長しており、年率100%(2倍)という破竹の勢いである。
デジタルコンテンツビジネスは、「急成長する一部のビジネス」と「徐々に衰退する大多数のビジネス」が融合され、年率10%以上の成長を遂げていると考えている。従って、この市場で成功するためには、次に急成長する「種」を探すことが最も大事なこととなる。
急成長したビジネスを考えてみよう。
?ファミコンから始まった「パッケージゲーム」
?インターネット+IE/Netscapeから始まった「ホームページ」
?WEBLOG+Blogger(ツール)から始まった「BLOG」
?Yahoo/Googleから始まった「ネット広告」
?iモードから始まった「公式モバイルコンテンツ」
?iTMS/Napsterから始まった「ネット音楽配信」
?YouTubeから始まった「ネット動画」
再度見ていただきたい。全て「○○ら始まった」と書かれている。つまり 、デジタルコンテンツビジネスが急成長する背景には、必ず何かトリガー(スイッチ)となる技術や商品・サービスの開始がある。このように見ると当たり前に見えるが、その本質が忘れられて失敗に至るケースは山のようにある。
デジタルコンテンツとは「底にいくつか蓋が付いている水の入った桶のようである」と私は考えている。この「水」とはコンテンツであり、水を注いでくれるのがクリエイターの方々。このいくつか付いている「蓋」を開けると当然水が流れてくるのであるが、しかしどの蓋が本当に開くのかは誰にもわからない。しかし、一度蓋が開くと、どんどん水が流れてくる。お分かりであろう。「蓋」がトリガーとなる技術・商品・サービスであり、蓋が開いて流れてくる水が新しいデジタルコンテンツの市場である。一度蓋が開くと、市場は急拡大し、他の蓋に流れていた水が徐々に減っていく・・・。
従って、デジタルコンテンツビジネスで成功するには、下記の3つしか方法がない。
1.最高においしい水を提供するクリエイター
2.自らが蓋を作り、それを開き続けるプラットフォーマー
3.どの蓋が開くかを早期に見極め、空いた蓋を利用して新しい水をお客様に届け続けるコンテンツプロバイダ
99%の会社や個人は3.コンテンツプロバイダに属することになるが、
?蓋の見極めを間違えた: 多数のベンチャー
?蓋の見極めは正しかったが新しい水の提供を止めてしまった: アスキー等
?一度成功したが今空いている蓋にすがって衰退した: AOL等
物事の本質は常に忘れないようにビジネスは行っていく必要があるといつも痛感され
られる毎日である。次回から、モバイル/音楽/動画/ワンセグ等、各ジャンル毎に最近のトレンドと今後の見通しを考えていきたい。
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