最終更新時刻:2009年11月24日(火) 22時17分
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Second Life(セカンドライフ)は2007年6月をピークに縮小中

公開日時:
2007/12/04 04:13
著者:
坂本多聞

まだまだ、企業進出のニュースが続いているLinden Labの三次元オンラインコミュニティサービスSecond Lifeだが、実は2007年6月ごろがピークだったようだ。そこから実質人口の縮小が続いており、下げ止まる兆候はなさそうだ。

報道では、「拡大が鈍化」とかされているのだが、そのからくりはグラフを見ればわかる。

このグラフは、Linden Labの「人口統計データ」の11月28日時点のデータと、Arcchive.org から持ってきた その過去データを時系列でまとめたものだ。ひとつだけ違うトレンドで右肩上がりに伸びているのが、Linden Labが言う総人口だ。しかし、60日ログイン人口とか他の数字は伸びるどころか中だるみで縮小に転じており違う傾向だとわかるだろう。

こんなに違うのは、1度でも試したことのあるユニークな人を数えて総人口としているためだ。会員制サービスが総会員数を言って悪いことはない。しかし、Webサイトのアクセス人口を語るには、一ヶ月間のアクセスユーザー数を語るのが原則とされている。クレジットカードとかのように、使われなくても年会費徴収なり有効期限更新なりという、アクションが生じる伝統的な会員制サービスと異なり、オンラインコミュニティでは、休眠すると休眠したままでコンタクトしようがなく、もういないものとして数えない方が妥当という考え方があるのだ。その考え方にならって、トータル人口を除いてグラフにしてみた。

2007年6月にピークを迎えた後に、60日、30日、14日、7日のいずれのユーザー数も減少に転じている。「総人口」と称される累計ユーザー数は伸び続けていることに惑わされているが、実は30日換算の新規加入数も減少を続けている。



Total Residents Residents
Logged-In During Last 60 Days
Residents
Logged-In During Last 30 Days
Residents
Logged-In During Last 14 Days
Residents
Logged-In During Last 7 Days
  809,960 534,624 324,397 222,518
  880,058 532,986 334,293 242,257
3,659,699 1,195,222 837,760 520,019 345,876
4,800,833 1,570,532 974,556 556,686 336,384
6,240,591 1,624,434 966,902 560,705 356,007
7,256,167 1,768,672 1,090,355 689,114 470,466
8,059,024 1,732,159 1,040,765 648,961 451,557
8,901,847 1,639,432 1,003,090 634,716 456,641
11,222,568 1,373,679 874,839 499,277 332,904

詳しい数字は表から読み取っていただきたいのだが、累計ユーザー数は伸びが鈍化と表現されている実態は、新規加入数の減少と表現されるべき状況だろう。前回調査日とその次との「総人口」の差の数字こそが発表されるべき新規加入者数だ。11月28日の数字は8月13日から107日あいており、30日間での増減に換算すると2007年5月ごろの増加数よりは減っており、そのため30日ログイン人口でも減少、つまり縮小に転じているとか読み取れる。




  Difference Dates from before
data
Difference/ 30
days
2006/12/13      
2007/1/10      
2007/2/12      
2007/3/17 1,141,134 33 1,037,395
2007/5/4 1,439,758 48 899,849
2007/6/13 1,015,576 40 761,682
2007/7/11 802,857 28 860,204
2007/8/13 842,823 33 766,203
2007/11/28 2,320,721 107 650,669

ところで、Second Lifeの実質人口の考え方だが、同時間にログインしている人でないと出会えないという性質を考えると、過去7日間ログイン人口もサービス利用者としては、気にしても仕方ない数字のように見える。同時ログイン数の推移とかが発表されると、実は伸びているとかいう隠れた実態が分かるかもしれない。

末筆ながら発足10年のSurveyMLへの感謝とお祝い

さて最後となってしまったが、この考察の元となる議論を提起して下さった、ネットレイティングス社長の萩原氏、そして、発足10年を迎えられたマーケティング調査とネットマーケティングのメーリングリストSurveyMLの皆様に感謝の意とお祝いの言葉を贈りたい。

◆旧サーベイML(survey@cup.com)1997.12.3〜2000.11.26 の投稿数: 6791
◆新サーベイML(surveyml@freeml.com)2000.11.17〜現在 の投稿数:11000

という情報の蓄積数と高い質は、ネットバブルの勃興と崩壊、そしてルネサンス(2.0)という時代の貴重な資料として社会的な資産となるものだ。「約5500名のアクティブアドレス」という数字も大いに意義がある。CNET Japanブログという公的な場に書く勇気を与えてくれたのもこのMLがあったおかげであり改めて感謝したい。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

7

uma さんコメントありがとうございます。
データを追加して眺めてみての追加記事をあげました。

  坂本多聞 on 2008/02/01

6

http://sheila6225.blogspot.com/2008/01/2007.html
同時接続数推移をグラフ化した記事がありました。波打ちながらダラダラと増え気味なようです。

  uma on 2008/01/11

5

同時ログイン数の推移の記録がいくつかありました。
三つ目のは2007年11月1日までしかありませんがそのかわり1月12日
からのデータがあるようです。

http://www.massively.com/tag/yesterday-in-second-life/
http://secondslog.blogspot.com/search/label/concurrency/
http://www.secondlifeinsider.com/tag/TodayInSecondLife/

見たところ、2007年9月にようやく5万人を突破し、近頃の
週末は5万8千人を超えるようです。
概ね地味に増加し続けているように見えます。

  uma on 2008/01/08

4

umaさん、
テレビCMを大規模にやっているような会社からするとセカンドラフへの投資というのは実に理にかなった元がとりやすいものですよね。報道がかなりありますから。でも、その内実がどういうものなのかは理解しておくべきことだとも思います。

  坂本多聞 on 2007/12/09

3

経済界から見ればホームページを開設するが如く安く手軽に進出できる、それを見てマスコミもより注目し、それが企業進出をさらに誘い…といった循環もあったかと思われます。無論、単に進出しただけでは一般住民と縁の薄い施設になりがちですが。

  uma on 2007/12/09

2

umaさん、コメントありがとうございます。
出張中のシンガポールのホテルから書いてます。

データとても参考になります。Second Lifeとかいうネーミングとコンセプトが秀逸なのでマスコミの注目は高いのですが、実態としてはオンラインコミュニティの一種として捉えたほうがよいかもですね。ネトゲの一種という見方もありかなと思います。
コミュニティ性の高いオンラインゲームはいろいろありますよね。

  坂本多聞 on 2007/12/08

1

現時点の同時接続数は1日の底が3万弱、ピークが5万数千程度ですが継続的にはよくわかりません。今年前半より多いようですが。
推移がはっきりしているのは月毎の全ユーザーの全接続時間累計とアクティブユーザーの全接続時間累計です(セカンドライフブログの「Economic Key Metrics」による)。

全ユーザー全接続時間累計は
6月…21,815,700
7月…23,640,980
8月…23,455,451
9月…24,138,413

アクティブユーザー全接続時間累計は
6月…18,916,338.30
7月…23,473,975.40
8月…23,300,912.82
9月…24,000,908.62

このように横這いないし微増しているようです。2007/09時点においては嵌る人は嵌り、嵌らない人は嵌らない、好き嫌いのはっきりしたネトゲであるように見えます。

  uma on 2007/12/06

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