最近活躍が目立つテクニカルライター佐藤信正氏。大昔、Niftyの歴史フォーラムで親しくさせていただいたという縁があり、1994年に当時Akebono(現Yahoo!)というすごいサイトを教えてくれた恩人でもある。OKWaveの成りすまし投稿看破とかヒットを続けられ、最近はNBonlineでLife Hacksにまで進出されている情報発信者だ。その佐藤氏の、Digital Arenaの8/27付け記事「ピークは2006年!? ネットの世界は低迷の時代に入っている」は根本的な場所で誤解があるように思った。
というのも、Alexaのページビューデータは絶対値ではなく、全世界のAlexaを使うインターネット人口中の相対的比率でしかないのに、これを絶対値だと誤解するというよくありがちな間違いを犯しているようなのだ。たとえば、日本語キャプションが「日本のトップ5のWebサイト、「Yahoo!
JAPAN(yahoo.co.jp)」「Google(google.co.jp)」「FC2(fc2.com)」「mixi(mixi.jp)」
「YouTube(youtube.com)」のページビューの推移」(※太字は筆者)
なのに対して、クリックして拡大したグラフの説明書きには「Daily Pageviews(Percent)」とある(※太字は筆者)絶対値だと佐藤氏は思ったのに実は世界シェアデータだったのだ。そして、Alexaユーザーに関してはここ1年ほど中国でのアクセスの伸びが著しい。2007年8月時点でベスト10に百度が入っており存在感の大きさが分かる。
日本のWebサイトのほとんどは日本語が読める人が見ているので、全般にならすと、爆発的な伸びは期待しにくい。一方で、中国やインドとかブラジルにロシアとかのネット人口は大幅に伸びていて、Alexaでは中国の存在が大きいので、シェアのデータではちょっと伸びている程度ではシェア低下に見えてしまう。
■Alexaデータの正しい見方
では、Alexaデータはどう見ればいいのか?実は正解はない。「FC2、mixiを抜いて国内3位の視聴率に--Alexa調べ」というCNET Japanの記事があったが、Alexaは調査会社ではないので、そのランキングで3位になったということの意味は教えてはくれない。Alexaツールバーを入れるユーザーとFC2閲覧者との相性がたまたたまよければ、そこでのランキングが上がったりする可能性はある。また、非日本語件でFC2がよく使われていて、世の実体に近いものかもしれない。いずれにしろそのズレは推測するしかなく、調査パネルの質は神のみぞ知る領域と成る。
このあたりの問題を解決できるのは、NetRatingsのデータとかしか今のところ思いつかない。特に、家庭パネルは充実しており、多少問題は感じるにしろ、他では得にくい情報がここにはある。
いずれにしろ、インターネット視聴状況の動向はまだ我々の関心を惹き続けるといことは間違いないだろう。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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