最終更新時刻:2009年11月11日(水) 11時09分
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著作権法の誤解をただす川内康範氏の気概

公開日時:
2007/02/26 09:56
著者:
坂本多聞

ふじたやすし さんのエントリー『「おふくろさん」問題に見るクリエイターとパフォーマーの意識の差』では、世間一般での著作権法についての意識例として参考になった。著作者人格権があまり理解されていないのだ。森進一氏もその程度の理解だったのだろう。ふじた氏の記述を引用しよう。

 本来ならば、クリエイターたる作詞家のオリジナリティは守られて当然である。
 だがしかし、ここで問題となっているライムが森氏によって付加さ
れたものであると仮定すると、パフォーマーがクリエイティビティを発揮することもまた保障されてしかるべきである。パフォーマーによる優れたクリエイティ
ビティ、とくにライブの場で行われるそれについては「アドリブ」と呼ばれて過去から尊重されていた。

アドリブについての根本的誤解がある。演奏者だったら著作者の意図を超えたアドリブをしていいとは限らないのだ。クラシック音楽におけるカデンツァでの即興演奏では、元々演奏者が独自に即興で作曲して弾く慣習があったがベートーヴェンのようにそこも楽譜で指示して演奏者の即興を許さないケースも生じた。現代音楽、ジャズ、それぞれに即興演奏はある。
しかし、作曲家や作詞家が止めるのに背いて改変する権利を演奏者が持つわけではない。最近リバイバルブームらしいABBAなど、サンプリングや翻訳演奏に厳しい態度をとる権利保持者もいる。

ふじた氏はJASRACの「大岡裁き」をお望みのようだが、川内康範氏こそが月光仮面やレインボーマンを生んだ日本を守る正義意識の高い方だ。組織的な偽札で日本をハイパーインフレーションによる不幸のどん底に落ちるさまをレインボーマンで描かれた川内氏が今、何を我々に伝えたいとお考えなのか、川内氏の判断を待つべきところだろう。

そして最後になるが、追加された語りは大きな古時計の訳詞やがんばれドカベンをはじめアニメソングの作詞を多く手が変えられてもいう故保富康午氏によるものであることを付け加えておきたい。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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このエントリーへのコメント

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re: anonymous on 2007/02/28 21:45
「演奏家の裁量で好きにやっちゃうもんね」っていうのは分かりますけどだから作詞家や作曲家が統制したりできるわけです。

いずれにしろ演歌の作詞家と歌手という関係だった場合若い方が年長者を敬い尊重すべきで、法律的にどうあろうとビジネス的に、今回は森氏が許しを請わざるをえなさそうです。

  多聞 on 2007/02/28

2

言ってることはわかるけれど、あまりにも説得力にかけちゃうね。
楽器が弾けない人、音楽を知識でしか捉えられないこと人の戯言です。

> 作曲家や作詞家が止めるのに背いて改変する権利を演奏者が持つわけではない。

はは、権利としてはそうかもしれないけれど、そもそもそんな議論が成り立つわけないじゃない。意図するしないに関わらず改変しないことを保障することなんて絶対不可能なんだもん。

「もしこの世が象さんに支えられてたら・・・」って話と同じレベルだ。引用悪すぎ。

  anonymous on 2007/02/28

1

> ■ 著作者人格権の問題ではない、実演家=派生物著作者の自由の問題だ
というトラックバックをいただきました。

「著作者人格権二元論*1があまり理解されていないのだ。」と批判されていますが、その二元論の不理解については説明が足りてないと思います。どう理解していないかより詳しい説明をお願いします。

また、以下の個所がTB先での主張の核心だと思うのですが、森進一氏がそういう問題提起をされているとは聞いてませんし、私のエントリーとは考えが違うだけではないかと思われます。いかがでしょう。

> 今回の事件を著作者人格権の問題だと主張するだけで自己満足に陥っているのでは、
> まともに著作権制度を考えることができているとは言えない。今回の問題の本質は、
> 実演家の自由権があまりにも守られていないという点であり、著作者の人格権を害す
> ることなく、どのようにビジネスを保護することができるか、というところにある。

実演家の自由権とおっしゃいますが、実演家の裁量はスキャットとかアドリブとかで社会的に許容されてきましたが今回は他の作詞家の歌詞を足しているのでその議論に適切な題材とはあまり思えません。

  多聞 on 2007/02/27

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