2006年10月20日から21日にかけて2ちゃんねるの投稿で無意味に「佐賀」もしくは「佐賀県」とつけるのが流行った。発端はAsahi.com リスク回避にネット監視活況 メールから取り付け騒ぎも 2006年10月19日23時23分 の記事だ。
佐賀県庁の「危機管理・広報課」の仕事は、毎朝1000件前後届く「書き込み」情報に目を通すことから始まる。(中略) 「佐賀」を含む三つのキーワードを拾い出す契約で月10万円弱。
佐賀に好印象を寄せたブログを見つけるとお礼のメールを送るなど、「ポジティブに活用している」というが、導入のきっかけは危機管理のためだった。
というが、「危機管理」とついている部署にしては危機意識が無さ過ぎると記事を読んで危惧した通りだった。こういう監視とかいう記事には、敏感に反応するのがネットコミュニティであり、監視のガイドラインが分かった以上、面白半分に書いてしまいたくなる人がいっぱいいるのだ。
ルールは透明に運用はあいまいに
ネットコミュニティを運営する上で透明なルールはあったほうがいい。しかし、やたら微妙なことが起きてくるものなので、運用上裁量の余地を残すほうがやりやすい。今回は運用のテクニックという内情を暴露してしまったのでそこを突かれてしまったわけで、パブリシティで報道されるということを喜ぶだけでなく、記事への危機管理を心得て欲しい。
マスコミの記者やデスクはこのあたりあまり知識が無いので注意が必要だ。記事の事前チェックなんて絶対やらせてくれないだろうが、取材された側が被害を受けうるという事情が理解されないとこの種の記事が全くでなくなる恐れもある。そろそろ、マスコミの記者やデスクにもネットコミュニティと接するノウハウが求められる時代となったということだろう。
今、Yahoo!やGoogleは新聞社や通信社の記事を載せているだけに近いが、将来、こういった部分での付加価値を加えていくようになるかもしれない。オーマイニュースの鳥越俊太郎編集長とは違う、ネットならではのノウハウを持った対ネットコミュニティのノウハウを持ったメディア(媒体)マネージャだ。
追記:
Livedoor Newsなど騒動が報道されているようだ。佐賀は地味ということだが、2ちゃんねるを世に広めたネオ麦茶事件とか、某受刑者などかかわりは深い。出身者ではSoftBank
孫正義氏、クリーク&リバー社の井川氏(サガン鳥栖社長兼務)のほか、リクルートの江副氏など情報産業の創業者も多い。
10/26追記
iZa 【磨】佐賀県庁の“佐賀し物” ZAKZAKの乗りの続報の一つ。sagacity が聡明という意味を持つというのは、トリビアだが、むしろ、sagaが 英雄伝・武勇伝 な方が一般的だがらそっちを取り上げたほうがいいかなという気もする。そして、sagaのもう一つの意味、長く続く話のように2ちゃんねると佐賀の物語はまだまだ続きそうだ。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
多聞 on 2006/10/25
多聞さん、こん**わ。新倉です。
2003年のクリスマス前後だったのですが、佐賀銀行がつぶれるとの風評で一気に500億円もの金額が数日の間に引き出されてしまった事がありました。これだけで当月の預金残高が5%近く下がりました。
この原因は一通の携帯メールでした。噂程度の話がここまで大きくなるとは思ってなかったようです。結局、最初のメール送信者は信用棄損容疑で書類送検される事態にまで発展しました。
風説は株価だけでなく、こんな僅か1通のメールでも起きるんですね。
危機管理は、自分の危機管理をしないといけないですね。
厄介な時代になったものです。
新倉 茂彦 on 2006/10/25
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新倉さん、こんにちは。
佐賀銀行の風説の流布は、経営実態を知っていたら根も葉も無いと分かりそうなもんですが、他の微妙なところだと大変なことに本当になっていたかもしれず、クチコミがカキコミへと変わって恐竜化している現代を象徴する事件だったと思ってます。
ITで言うとビジネスアクティビティモニタリングとかイベント駆動アーキテクチャとか言われますが、とにかく、銀行関係者は預金の動きとか振込みとかで不審な動きがあったらリアルタイムに掴めるシステムの用意が必須ですね。
携帯メールの内容監視は無理としてもです。
鉄道会社が列車の運行状況を監視しているように、Watchできる状況を用意しておかないと、今まで想像も付かなかったことが起き得るわけですから。