最終更新時刻:2008年11月21日(金) 20時26分

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マルチ解像度時代のテレビの選び方

公開日時:
2006/09/11 23:09
著者:
坂本多聞

KNN神田さんのエントリー 「ハイビジョン時代になって見える事」は世間で起こりがちな問題がわかりやすく現れている。コメントにせずにネタとして書いてしまうのはちょっと気が引けるが、是非補足したいことでもあるので取り上げてみたい。

意外に知られていない、スケーリング機能の大切さ

一瞬、この画質の酷さはバイデザイン社のモニターが原因?と思ったが、生放送の地上波デジタル番組はキレイなので、それではなかった。もう、ボクはビデオカメラでさえもハイビジョンにしなければいけない環境の呪縛におちいってしまったのである。

これはありがちな誤解だ。高解像度(HD)な入力データである地上デジタル番組を綺麗に映せるから、バイデザイン社のモニターが原因ではないと推定されている。しかし実は、低解像度(SD)映像を違和感無く映せる、スケーリングと呼ばれる機能がモニターによっては搭載されており、この回路の出来がよければそれほどひどい絵にはならないはずなのだ。個人差があるし、HD入力と比べたら当然いまいちの画質になるが、パソコン用語で言うところのアンチエイリアスのような処理がうまくできればだいぶ違和感が緩和されるはずなのだ。

この、低解像度データを高解像度で出力したことによるミスマッチは、パソコンの液晶モニターで、解像度を変えて800*600とか液晶の解像度より低いデータを映したときに発生する。PC機器の場合、基本はデジタルな文字やアイコンを映すので、ドットバイドット(Dot by dot)なモニター環境でないとかなり画面が見苦しくなってしまうのだが、動画を映すのがメインのテレビではドットバイドットの必然性は薄れる。

また、放送局側でのデータ管理の関係もあって、HD放送ではさまざまな解像度の映像度を映すことが必然的に求められる。映像の出力機器としてフルHDが有難がられるのは分かるのだが、それに引きずられてスケーリングの性能が疎かにされてしまうと、購入してがっかりという現象が多発しかねない。あらゆるデータソースがフルHD化されるのはまだまだ時間がかかるので、2006年の今現在、高解像度のテレビを買うときは、スケーリング性能に注目しなければならないのだ。

神田さんは、

テレビに写しだされる文字テロップのジャギーや、にじみが気になって仕方がない。アンチエイリアスをかけるとかもっとキレイにならないものだろうか?

と書かれており、ぎざぎざを目立たせない処理の有効性はご存知なのだが、それができる、もしくはかなり上手なビデオ機器があるということをご存じないというのが惜しい。

SD映像はSD映像用の別の小型モニターを買い、HDモニターを使うのは、NHK BSハイビジョンやWOWOWとかに絞るとかいう手もあるのだだが、さまざまな解像度がより混在している地上デジタル放送を楽しみたいなら、アップコンバート/ダウンコンバートと呼ばれるスケーリング機能を持ったAVアンプ(10万円ぐらいから)とかを買い足すという方法もある。

いずれにしろ、2006年というマルチ解像度時代にテレビを買うときは何を見たいのか、何を重視するのかを明確にし、できればその映像ソースがどう映るかテストして自分の目で確認されてから購入されることをお勧めしたい。カタログスペックだけではなかなか読み取れない落とし穴がいっぱいあるからだ。

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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このエントリーへのコメント

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ほげたさん、コメントありがとうございます。
アップコンバートが遅延とのバランスを見てというのは、それは考えたこと無かったんですが、ありえますね。BSデジタルでも遅延は大きいのですが、デジタル処理を複雑にしますから。
2006年9月発表の松下Digaでもアップコンバート機能の性能向上は機能強化のポイントの一つのようです。レコーダーをハブとして通してから見るようにすればディスプレイの補助になるのでいいかも。

  多聞 on 2006/09/15

1

テレビにてSDからちゃんとしたアップコンバート機能をつけないのは、遅延を防ぐためだと勝手に思っているのですが、どうでしょう?

  ほげた on 2006/09/14

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