ワンセグ放送対応で、腕時計型ケータイという非常にそそられる端末がアサヒビールの懸賞で当たるという。
腕時計型のデジタルアイテムは、未来の商品として長らくあこがれられてきたが、いざ商品化してみると案外売れないというジレンマに陥っていた。時計が単に時間を知るという道具からファッション性や趣味性の高い嗜好品としての度合いが高まり、いざ財布の紐を解こうとすると今使っている腕時計をどうするの?そんなでかいものつけて恥ずかしがらずに街を歩けるか?とかの不安が頭を持ち上げるようだ。
かく言う私も親に買ってもらった年代モノの腕時計をいまだに使っていたりして、これを脇において引退させるとなると心苦しい気がしてしょうがない。
W-SIMが生んだエコシステム(生態系)がジレンマを解き放った
そんな腕時計型デジタルアイテムのジレンマを解き放ったのが、W-SIMという通話部分をモジュール部品化してしまうWillcomの仕組みだ。ケータイの新商品開発には、他の機種に差をつける「成功したら(コア)」の要素が大事だ。しかし、そもそも基礎的な機能たる「成功しても/失敗したら(図のC)」がとても重要となる。
<成功したら> <成功しても(開発工数はかなり大)>
B:成功したら・失敗すると |C:成功しても・失敗すると ←失敗すると
???????????+???????????
A:成功したら・失敗しても | D:成功しても・失敗しても ← 失敗しても
このため、豊富な機能を長期間かけてテストして世に出す時間とコストが必要となっていた。
そこをW-SIMは「成功しても/失敗したら(図のC)」を切り離した汎用性のある独立部品化することで、ケータイの開発を「成功したら」のAやB領域に集中することを可能にしたのだ。あたかも、ミッションクリティカルなバックオフィス業務をアウトソースすることでコスト削減とサービス向上を果たせた成功した分業モデルのような図式をつくることができたのだ。
こうなるとパソコンでかつて大いに機能した、部品の標準化と水平分業の強化が、コスト低下、価格の下落、需要拡大、売り上げの向上と回っていたエコシステムに似たWin-Winのエコシステム(生態系)が回りだしたといえそうだ。
W-SIMがあるおかげで非常に狭いニッチ市場向けの商品化が可能になり、懸賞限定の新商品開発というかつては、成り立たなかった商品が成立するようになった。新聞記事にもなっているようだが、今後はカーナビに内蔵するとか、さまざまな用途拡大が期待できる。たとえば、清涼飲料水の自動販売機、はたまた需要が拡大しているコイン駐車場の管理機械とかに組み込まれていってさまざまなデバイス同士が通信してネットワーク化されていくという期待された近未来図の実現へ大きく踏み出したのではなかろうか。
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わをんさん、こんにちは。長野五輪は実証実験的なテスト使用だったようですが、その後のDoCoMoのリストモはちゃんと発売したのか発表されただけだったのか記憶があいまいなくらい存在感が薄い商品でした。恐らく相当の赤字になったことでしょう。
ニッチ商品が増えるには、少量でもちゃんと元が取れる仕組みが要るわけでそういうてんでW-SIMには期待しています。