日本のシステム系マーケッターの悩みどころの一つが、訳語・用語が定着していない新しい概念をどう表記するかだ。
SOAの類似概念としてEvent-Driven Architectureなるものが出てきたが、GUIにおけるイベントドリブン・プログラミングとは別の概念であり、イベントドリブンという表記にはためらいが感じられた。SOAと対にしたいならEDAだが、こちらは既にElectronic Design Automationという言葉でも使われており、半導体の設計製造関係では定着しているようだ。3文字略語にうんざりするなか混乱を増やしたくないので使いたくない。
そういった思考過程の結果「イベント駆動(型)アーキテクチャ」が残る。今サーチしたら、ガートナーの飯島氏がこの呼び名を使われているのを見つけたので、主流からはずれなさそうでひと安心だが、栗原潔氏は「駆動型」と「型」をつけてお呼びなので見つけた時は少し動揺した。駆動という言葉がエンジンで回っているみたいな語感があって、型をつけようと思ったがSOAとの対象性から止めようという意見に従ってしまったからだ。
さて、そのイベント駆動アーキテクチャ。CNET読者ブロガーの野坂さんが注目されているように今後の情報システムのビジョンを示すキーワードとなるだろう。SOAが新しいのはシステムの間が疎結合させることでサービスとしてのソフトウェア部品の粒度をあげて再利用性を高めることにある。SOAを使ったより有機的に繋がったエンタープライズシステムを作り上げていくと、今度は非結合だが、なんらかのイベントが駆動する処理系である、イベント駆動型アーキテクチャが求められてくるのだ。
現状、多くの企業でそういう繋がりは人が行っているのだが、フラット化する会社の中でよりインテリジェントなシステムが無いとうまく回せなくなりつつある。Event-Driven Architectureと名づけた製品の登場が近いようであり、2007年にかけてWeb 2.0にうんざりした次ごろに耳目を集めることになるだろう。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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