ライセンスという信念に殉じたBillGへの賛歌
さすがSamf(古川)さん歯切れがいいなぁと「ビル・ゲイツはネット時代のアーキテクトにはなれなかった」:ITproを見て思っていたら、古川さんご自身のブログで苦言というエントリがあり、結局日経BP側がタイトルなどを修正して補足を入れるという決着を見ていた。
インタビュー記事がどう世に出るかは難しいのだが、いずれにしろ人に読んでもらいなんらかの情報を与えることを念頭に置くと、ある程度結論めいたタイトルが欲しくなるものなのだ。私が似たテーマで書いたエントリーにつけたタイトルは、『ビル・ゲイツ SaaL(Software as a License)を産み出した男』であった。今振り返ると、私はやはりBillGが好きであり、いろいろ恩恵を受けてきたし、世の中をよくすることに貢献した人だと尊敬しているので、残した功績をたたえるエントリーになったのだと気づかされる。
さて、ビル・ゲイツはネット時代のアーキテクトにはなれなかったのか?いやかつては、XENIXという初の商用UNIXの発売にこぎつけてきたし、決してネットワーク時代に取り残されたというわけではない。日本でこそWindows for Workgroupがスキップされ、草の根LANの普及が遅れたりとかいう失策があったが、世界的には成功してきた。Banyan VINESの主任設計者だった、ジム・オールチンWindows NTの責任者に迎えて、長年にわたってささえ過去への互換性確保という辛い大変な仕事を長年指揮してきたのだ。
そうは言ってもビル・ゲイツはライセンスとしてのソフトウェアを確立した人として、広告モデルでサービスを提供するというGoogle的な志向に宗旨替えするのは無理だと分かっていたのだろう。だから、時代の移り変わりを感じて身を引いたように見える。世の中を変えるのだという信念は大いに共感するところがあった。「SHIP IT」(出荷)という盾はソフトウェアコードというビットの努力を物理的な存在であるアトムとして「見える化」してくれる大いなる励みであり、ビルが多くのソフトウェア技術者に与えてくれた勇気への感謝の気持ちは揺るがない。
だからこそ断言したい。ビル・ゲイツは2006年のマイクロソフトのチーフ・アーキテクトとしてふさわしくなかった。彼はそのことが分かっていたのだ。そこが、裸の王様にならず退く時期をわきまえていたビル・ゲイツのすごさだ。
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kanaさん、コメントありがとうございます。
成功した創業者の引き際は特に難しくて、追い出されない限り居続ける例が多いのですけど、ビルゲイツの場合はほかにやりがいがあることを見つけられたのが大きそうですね。
レイオジーが難しい立場に立たされていますが、株価などから考えると会社への期待値が下がっているので仕事はやりやすいのではないかと。従来型モデルの2007製品の出荷を成功させられるかと新しいモデルの創造と両方やることがありますが。