2004年12月に立ち上がった新興検索エンジン・Accoona(アクーナ)がひっそりとサイトを閉鎖しました。現在、同社の公式サイトにはわずか数行のメッセージが掲載されているだけです。
Dear Accoona search users,
Due to an overwhelmingly competitive search market, Accoona.com and Accoona.cn will no longer be active.
We thank you for your previous support.
Sincerely,
Accoona Management
Accoonaはリリース時に米国前大統領のビル・クリントン氏が出席したり、中国政府機関・China Daily Information Company (CDIC) が20年間の独占提携契約をしたり、CEOには元コンパック・コンピュータ社長兼CEOのエッカード・ファイファー氏が就任。また技術的には検索クエリの意味を理解して適切に検索結果を提示する人工知能(AI)技術・SuperTargetやビジネス情報を提示するQuickProfileなど、いくつもの特徴を掲げてGoogleやYahoo!よりも優れた検索体験を提供できることをアピールしていました。
とはいえ実情は、売上のほぼ全てがeコマース事業(ホームアプライアンスなどの販売)に依存した会社でした。検索と広告は1%程度に過ぎません。Accoonaは検索分野では必死に技術的なアピールをしたものの、実はそれほど優れているわけでもなく、新技術のプレビューでも専門家の反応はイマイチでした。AI技術というとすごそうに見えますが、実際にAccoonaがやっていたことはそれほど検索ユーザーにとって魅力的な機能ではないですし、レリバンシーが相対的に他社より良いわけでもありませんでした。それでも中国、米国、欧州でサイトを立ち上げ、さらに一時期は日本参入も視野に入れたものの、結局パートナーも獲得できず、一応新CEOを迎えるなどのてこ入れ策を行ったものの2008年に入り音沙汰がなく、社員の9割を解雇し、今回の結末を迎えました。
「検索マーケットの競争の激しさ」を撤退理由にあげていますが、確かに欧米では、まだ世の中に知られていない新興の検索企業はあるのですが、結局、誰からも注目を浴びずに終了するか、よくて最近ならPowersetのように検索会社に売却する、という道が選べるものの、自力でGoogle、Yahoo!が寡占するマーケットに割り込むのは極めて困難です。かろうじて一定のファンを獲得しているAsk.comと、ユーザベースが多いAOLが生き残っている程度です。日本でも百度が参入し、韓国・NAVERも参入準備をしていますが一方で事業をシュリンクしたり方向転換する企業も出ています。最近は Wikia や hakia などの編集型(ソーシャル型)検索の新興企業が注目を集めていますが、どうなることやら。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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