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ヤフー、ブレンド検索のテストを実施 - ウェブ検索に地図やクチコミリンクを表示
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ヤフーが一部ユーザーに限定した、ウェブ検索に地図やクチコミへのリンクを掲載する試験を行っている。私の会社の一部のPCにて、たとえば「渋谷 レストラン」と検索すると次の画面キャプチャの通り、ウェブ検索の最上部に地図、該当するイタリア料理店、星印のレーティングやクチコミ情報へのリンクが表示される。見て(「渋谷 レストラン」と検索)おわかりの通り、Googleユニバーサル検索と同様のレイアウトだ。
※ ユニバーサル検索という呼称はGoogleのサービス名称。米国では、ウェブ検索に画像や動画、地図、商品など多種類のコンテンツを一画面上にセットで表示するものをブレンド検索(Blended Search)や統合検索(Unified Search)などと呼ぶ
GoogleもYahoo!も、検索サービスの進化の方向の一つとして、検索キーワードのインテント(検索意図)を組んで適切なコンテンツを検索結果に同時表示するブレンド検索に進みつつある。先日San Joseで開催されたSES San Joseでもセマンティックやユニバーサルをキーワードとしたセッションも複数設置されている。
米国ではGoogleが2007年5月にユニバーサル検索を開始し、2008年に入ってからは特に動画、書籍、地図のコンテンツを中心にユニバーサル検索の比率が高まっており、米Hitwiseの調査によるとGoogle全検索クエリのおよそ30%には何らかのバーティカルコンテンツが検索結果に表示されているという。日本でもニュースや画像などへのリンクが表示される画面をGoogleユーザーであれば時折目にしているはずだ。
一方のYahoo!は、SearchMonkeyというオープンなプラットフォームをユーザーに提供することで同様に「青いリンクを10本並べるだけの画面から、リッチな情報を提供する画面へ」の転換を図る試みをしている。SearchMonkeyの仕組みでは、サイト運営者がmicroformatやRDFなどのフォーマットでデータを構造化してYahoo! Searchにフィードする一方、検索利用者が検索結果をカスタマイズすることでインテントにあった有益な情報を取得できるようになる。たとえばお店であれば店舗写真と電話番号と営業時間を、商品であれば商品写真と最安値価格とレビューへのリンクを、といった具合だ。
両社のアプローチを比較すると、Googleのユニバーサル検索は基本的にアルゴリズムでもってのみ問題を解決しようとしているが、Yahoo!のSearchMonkeyはデータ構造化など人の力も適当に活用して問題を解決しようとしているという違いが見られる。
こうしたトレンドの中で、日本のYahoo!検索が現在の検索結果のUIを大きく変えるための第1歩としてどんな手段を選択してくるのか、米国の動きにならいブレンド化を進めるのか、それとも韓国のように(レリバンシーという基準でなく)単純に各バーティカル検索からの結果を引っ張ってくるのか、それとも全く斬新なアイデアを導入するのかに関心があったが、とりあえずテスト段階とはいえ、普通(?)のブレンド検索を選択した印象だ。もっとも、レリバンシーを改善して便利な検索サービスを開発しようと思った時、多くの場合、地域掛け合わせキーワードではその周辺の地理情報もあわせて求められる機会が多いし、地図・検索のシナジーが生み出しやすい領域でもあるので、ブレンド検索などという大きな戦略の枠組みで考えているわけではないのかもしれない。
仮にYahoo!がGoogleと同じアプローチをとった場合、ポータルとして出発したYahoo!に分がある。というのはYahoo!はポータルとして独自の情報を多数保有しているため、たとえば飲食店の情報であればYahoo!グルメと連携する、商品検索であればYahoo!ショッピングのレビューと連携するといった、自社保有のユニークなコンテンツを連携させることができる。対するGoogleは自社でコンテンツは持たないため他のサイトからクロールしてくるしかない。
最後にマネタイズの視点で見ると、iProspectやcomScore、Hitwiseなどが発表しているユニバーサル検索における検索行動の調査結果を読む限り、地図や画像など、そこで完結してしまうものの場合は若干ではあるが検索広告のクリック数は減少しているようだ。もっとも、サービスとしての完成度を高めて多くのユーザーに継続的に利用してもらうようになれば、結局は収益に結びつくんでしょうけど。
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