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ヤフーにとってマイクロソフトは魅力的か?

2007/05/05 11:17
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渡辺隆広

日本でSEOを始めた第一人者として知られるアイレップサーチエンジンマーケティング総合研究所 所長の渡辺隆広氏が、競争の激化する検索市場をビジネス、マーケティング、テクノロジーの各方面から掘り下げます。
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「いまマイクロソフトがGoogleに勝ちたかったら、ヤフー買収しかないですよね」と業界関係者と冗談交じりで話すことがよくあるのですが、実際、マイクロソフトが本気でGoogleにキャッチアップしたければ ヤフーを買収するくらいしか手がないと思います。Live戦略推進後も検索シェアが低下し続け、ブランディング戦略が迷走するマイクロソフトと、今もシェア上昇を続け、広告ネットワークを拡大し、Google Appsを通じたウェブアプリケーションにも支配領域を拡大しようともくろむGoogle。中小の将来有望なベンチャー企業をいくつも購入するよりもヤフーを買収したほうが手っ取り早い。

そんなわけで マイクロソフト が ヤフーを買収するという話は現実的な戦略オプションとしてありなのでしょうが、正直これは冒頭で冗談交じりと書いたとおり、実現は難しい。提携レベルであれば、例えばメッセンジャー分野で両社が提携しているとおりありうる話だけれども、統合はない。

理由は、ヤフーにとってマイクロソフト、あるいは MSNブランドのサイトを手に入れるメリットがあまりないからだ。確かにヤフー / マイクロソフト の検索シェアをあわせれば"多少"Googleに追いつくけれども、所詮両社ともに検索シェアは停滞・低下ぎみの組み合わせであり、Googleにはきっと追いつけない。魅力的なコンテンツを抱えているけれども、オーディエンスが少なからずかぶっている両社では統合したところで相乗効果はあまり期待できない。ヤフーはdel.icio.us や flickr買収を通じてソーシャル系サービスの強化を図っているけれども、マイクロソフトにそんな魅力的なソーシャルサービスはない。

そもそもヤフーの文化にマイクロソフトの文化を取り入れられるのか?巨大企業の2社が統合でまともに機能するのにどれだけの時間を費やすだろう(その間にGoogleははるか彼方にいってしまう)、オンライン広告の分野もようやくPanamaを軌道に乗せ始めたところで、いまさら中途半端な存在の adCenter(機能的には魅力だけれどもね)取り入れたいか?など考えると、超部分的な提携ならありだけれども本日メディアを騒がせているような統合はヤフーにとってみればありえない、もっとベターな相手が他にいるのではないでしょうか。

つまり対Googleを考えた時マイクロソフトにとってみればヤフーは欲しいけれども、ヤフーにとってマイクロソフトはあまり重要ではないところが問題です。とりあえずマイクロソフトは24/7 Real Mediaを手にいれてGoogle - DoubleClick、Yahoo! - Right Mediaと同じ土俵で戦えるようにがんばってみたらいかがでしょう。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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