昨日のMFA(make for adsense)の話の続きです。
コンテンツ連動広告以外に価値のない情報を掲載する、あるいは広告以外にクリックする余地がないページを用意して、そこにユーザを誘導する手法ですが、ブログやRSSフィードといった新しい技術を使うことで、無価値のコンテンツを毎日、延々と自動生成させている人々もいます。
例えば、次の文章をご覧下さい。それぞれ「アイレップ」「PS3」で検索した時にブログ検索にヒットした、あるページの一部です。
日本語が意味不明です。これは、Webページの情報量を増やすというSEO施策の一環、あるいはコンテンツ連動広告を表示させるために必要な情報を準備するための、「コンテンツ自動生成ソフト」を用いて作成されたページです。
「コンテンツ自動生成ソフト」とは、例えば、私が「PS3」というキーワードを入れてクリックすると、そのソフトが自動的にブログからPS3に関連するその他のブログを収集してきて、それらの文章を組み合わせることで1つのコンテンツを作成します。あるいは、あらかじめ決められたロジックに基づいて、指定されたキーワード(今回の例であればPS3」を含む、「文章っぽい」コンテンツを作成してくれます。
(同様に、RSSフィードをかき集めてきてページを作成するものもあります。どちらのツールも米国のサイトで日本円にして2000〜5000円程度で購入できてしまいます。)
PS3という言葉でSEOをしたい時に、PS3というキーワードを連呼すると検索エンジンスパムと判断されてしまいますが、自動生成ツールのように文章の組み合わせ、あるいはPS3という言葉の含有量が多い、人には無意味だがクローラにはコンテンツにみせかけることが可能なため、検索エンジンにインデックスすることが可能になるのです。
作業はすべて自動で行われるため、あらかじめ設定しておけば毎日、数千ページ単位でこうしたコンテンツを作成して、ひたすら検索エンジンに登録することが可能です。たまたまそのページに訪問したユーザが、その無意味さに気がついたとき、ブラウザの戻るボタンを押すか、目の前にある広告をクリックするでしょう。スパムメールと同様に、たとえほんのわずかの確率であっても広告をクリックしてくれる人がいれば十分です、なぜなら先述したとおり、この作業をするためのコストはほとんどゼロなのですから。
幸いGoogleやYahoo!をはじめとする多くのウェブ検索エンジンはこうしたページを登録しない、あるいは登録しても評価が低いため検索上位にヒットすることは少なくなってきています。一般的に、誰もこうした無意味なページに対してリンクを張らないため、ウェブ検索エンジンは評価をしないのです。
しかしブログ検索エンジンはそうはいきません。例えば米Technoratiは2006年11月のState of the Blogosphereにて、スプログ(ブログスパム)排除の成果について述べており、2006年第三四半期における90日平均でスプログの割合を6.5%から3.4%に減らせたとしております。日本のTechnorati JAPANも、私が定点観測している限りは確かに前年同期比と比較してスプログの割合は相対的に低下しています。しかし、検索クエリによってはまだまだひどい状態で残念ながらこうした無意味なコンテンツが検索にヒットしてしまいます。単純にキーワードの繰り返しなどの古典的スパムではないこと、悪質なユーザは非常に巧妙な手口を利用するため、完全に排除することができないのでしょう(スプログの割合は多いとはいえ、少なくともYahoo!ブログ検索よりはよいと思います)。
ブログ、RSSフィードといった便利なツール、コンテンツ連動広告というWeb運営者の収入を得るための良いサービスも、それぞれを組み合わせて悪用するととんでもないことができてしまうのです。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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