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ネット広告代理店大手のサイバーエージェントさんのサイトの多くが先週末よりGoogleで全く検索にヒットしない状態が続いています。例えば「ECナビ」 (ecnavi.jp)と検索しても該当サイトが出てきません。「メルマ(melma)」(melma.com)、「オールナビ」(all-navi.jp)などでも同様です。これら検索結果から消えたWebサイトはいずれもPageRank が0となっています。私の個人ブログの方でも書いているのですが、おそらくスパム行為によるペナルティとして削除された可能性が高いというのが結論です。
理由は次の通り。
1. もしクローラ(Googlebot)が訪問した時にたまたまCAのサーバが停止していたのであれば、少なくとも検索結果にはサイトのURLだけは表示される(site:〜や link:〜で検索すれば表示される)はずなのに、今回はドメイン単位で完全に削除されている
2. Yahoo!やMSNサーチでは現在も問題なく検索できている
3.「ペナルティで削除された場合にPageRank 0 を示す」ことは過去の海外の多くの同様の事例で証明されている
4. 今回問題となったサイトはいずれもページの片隅に40程度のリンクを小さなスペースに隠す形で設置していた(※現在は削除されている、下の画面キャプチャを参照のこと)
5. 先週時点で張られていたリンクを元に分析したところ構造が過密すぎる(つまり、リンクポピュラリティを不正に操作していること”のみを目的”と判断されてもやむを得ない)
6. CA以外にも同様の仕組みを採用していたサイトが今回のタイミングで削除されている(ちなみにこの会社はSEO会社 - クライアントサイト間でリンクを張っていたため、顧客サイトまで被害が及んでいる)
7. 海外に今回と同レベル・内容による削除事例がある(米国のSEO会社及びその顧客のサイトのリンクの張り方が問題とされてペナルティを受けた事例は毎年、よく報告されている)
以上、過去の事例と現在の状況を照らし合わせていくと、少なくともGoogle側の問題(クローラやインデクシングなど)で削除されたとは考えにくいですし、むしろ6. 7. の理由からペナルティと受け取ったほうが自然です。なお、4. のようなリンクの記述の仕方が問題なのか、それとも 5. のリンクの張り方が問題なのか、あるいは両方がセットになって問題なのかは明確ではありません(いずれにせよ問題あり)。
さて、米国で昨年開催されたPubConというカンファレンスに訪れていたGoogle米国本社のエンジニアの話によりますと、Googleから削除された時、それがオート(アルゴリズムによる自動削除)かマニュアル(人が判断した手動削除)かによって復帰方法が異なります。今回はどちらとも受け取れるのですが、いずれにせよ問題となった要素、疑わしき要素を取り除いた上で再申請手続き(reinclusion request)をすることになるでしょう。現時点でCAのサイトを観察したところ”疑わしき要素”となるグレーゾーンがまだ散在しており、Googleはこういうケースでどのようなジャッジをするのかが興味深いところです。
リンク操作による検索品質を損なう行為は近年横行しており、検索会社とSEOとでいたちごっこが続いています。その中でも今回のケースのように大量のWebサイトを立ち上げてその中でリンクを張り巡らせることで構築する人工的なリンクネットワークと、お金で買い入れるリンク購入の問題は業界では注目を集める話題です。また、RSSやソーシャルブックマークとアドセンスを組み合わせることで「無意味な情報」が大量に生産され、その無意味な情報を整理し続けるGoogleというおかしな構図も見えてきています。後者の話についてはロングテールのお話と交えて次回あたりにここで触れてみたいと思います。
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