1997年の時点では片手で数えることができたSEO(当時は"SEO"という言葉はなかった)を提供する会社も2002年から徐々に増え始めて、今では数百社も存在します。そんなSEOサービスですがここ1年間に新たに登場したものに目を向けても「成功報酬型」を掲げるサービスが増えている印象があります。今回はSEO料金体系を巡る業界の事情についてお話をしてみましょう。
SEOサービスの料金体系の標準はどう世界各地のSEO会社を見ていると、多種多様な料金体系のサービスが登場しています。
日本では先にあげた成功報酬型(依頼した検索キーワードで、一定の順位に達した場合に料金が発生する。例えば「キャッシング」で1位に表示したら○○万円)や、月額固定費用のコンサルティング型(毎月順位のレポートや施策提案を行う)などをよく見かけますが、海外に目を向けると「トラフィック保証型」(毎月の訪問者数が規定した数に達することを保障する)や「コンバージョンベースの成功報酬型」(獲得した顧客数や注文数に応じて料金が発生)「レベニューシェア」(SEOを実施したサイトから発生した売上金額に応じてその一定割合をSEO会社に支払う)といったものがあります。いろいろアイデアをひねり出しているわけです。
こうした様々な料金体系が登場した背景には次の事情があります。
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SEOは非常に複雑な要素を持つ商品のために、これを販売する代理店やSEO会社にとっては成功報酬型は比較的売込みがしやすいものでしょうし、アウトソース先を探すクライアントも、成功報酬型は成功した時のみ料金を支払えばよいことから比較的とっつきやすいと感じていると思います。しかし実は、SEOを提供する側ではこの料金体系 - 実はコンバージョンや売上ベース、売上金額に応じたレベニューシェアなど成功報酬型には賛否両論があります。
反対側が挙げる主な理由は、第1に成功報酬型はSEOのコントロール外の要素が大きすぎてリスクが高すぎるという点です。つまり、売上/コンバージョン/売上はクライアントのビジネスやブランド力、取扱い商品やサービスなどによって左右される要素が大きすぎ、そうした指標をベースとして請求するのはSEO会社にとってうまみがないわけです。
第2に順位ベースの成功報酬型も相手がある程度は協力をしなければいけないのに、十分な協力体制がとられない故に十分な成果が出ず、仕事量に見合った報酬が受け取れないケースが多々あるからです。協力体制が得られない問題については米iProspectが昨年実施した調査で、「リソース不足」「更新の問題」「予算の問題」「上司の反対」の理由でSEO会社から指示された変更が行えないとした人が75.2%にも昇るという結果を明らかにしています。
ただしSEOは検索アルゴリズムの変化によってパフォーマンスが左右される要素も強く、それ故に成功報酬型を支持する会社もあるわけです。コンサルティング型もサイトの状態を最適に保てる、中長期的にSEOが施せるなどのメリット、料金が高めになりがちというデメリットがありベストではありません。このように考えていくと、「SEO会社/クライアント双方にとって望ましい料金体系は?」という最初にあげた問題に戻っていくのです。
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私が今までに見聞きしてきたものを総括すると以上のようになります。SEOの発注先を選ぶ側も大変かと思いますが、提供する側も色々と苦心しているということです。幸いなことに、各社料金体系にあわせて特長的なサービスを提供しており、それぞれに優劣があります。成果報酬型がいいか、コンサルティング型がいいかという問題ではなくて、SEOを使って何をしたいのかによって決められる環境があるという点では良いことかも知れません。
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