米Googleのプレスリリース一覧を見てもわかるように、今月はGoogleから新サービスのラッシュが続き、ニュースが賑わった。1つ1つにコメントをしていきたいところだが、今日はその中からGoogle Analyticsについてマーケッターの視点から見てみよう。
この比較的高機能なアクセス解析ツールが”無料で”提供されたことには確かにインパクトはあった(現時点では色々と不具合が報告されているが)。しかし、ツール自体のコストは下がっても、それを分析するためのコストも下がるわけではない。アクセス解析はあらかじめ設定した仮説や目標達成を検証するためにデータを分析して結論を導き出してはじめて意味があるのであり、Google Analyticsはその過程も無料で提供してくれるわけではないということだ。
また、Google Analyticsは確かに従来無料で提供されていた同等ツールと比較すれば高機能だが万能というわけではない。アクセス解析の目的によってはGoogle Analyticsでは分析が困難なこともある。例えば私はSEMの視点からログデータを分析することがあるが、ちょっと高度な解析を要する場合はGoogle Analyticsは選択肢から外れてしまう。
Google AdWordsを利用している中小企業の広告主のうち、半分近くが広告を出稿しているのにアクセス解析は行っていないという実態がある。こうした「今までコストなどの理由でアクセス解析を全く行っていなかった」企業をターゲットにGoogle Analyticsを導入してもらい、広告効果を高めてほしいというのがGoogleの主な狙いだ。従って機能そのものもこのセグメントを想定したものであり、あまり高度な機能は今後も望めないだろう。
Google Analyticsの登場によって最も影響を受けるのは製品コンセプトが不明確で単に低価格なアクセス解析商品を提供していた企業であって、ハイエンド向けや特定セグメント向けに最適化した製品を供給しているアクセス解析開発ツールには結局のところ影響はあまりないのではないだろうか。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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