先日、エキサイトとNTTレゾナントがリスティング広告とディレクトリ型検索エンジンを提供する新会社を設立すると発表した。今回はこの新勢力の影響について見ていこう。
現在、検索サービスを提供しているポータルサイトのほぼ全てがグーグルまたはオーバーチュアのリスティング広告を掲載している。ウェブ検索(ナチュラル検索)を提供するためにはヤフー、グーグル(またはMSN)と提携することになるが、その提携先によって広告は決まることになる。例えばBIGLOBEや@niftyといったグーグルを採用するサイトはアドワーズ広告を掲載するし、asahi.comやNIKKEI.NETはオーバーチュア・スポンサードサーチを掲載する。
提携サイトはその検索エンジン供給元が同時に提供する広告以外にも自社あるいは他社の広告を掲載することは収益向上のために行う。この、検索結果画面に掲載される”残りのリスティング広告枠”を占めるのがルックスマートやJリスティング、リストップといった2番手勢力だ。
エキサイトとNTTレゾナントが設立する新会社が狙うのはこの2番手グループの広告枠を取ることになると思うが、ポイントなのはこの2社のサイトのポジションだ。今回の新会社はそれぞれ「エキサイト」「goo」に広告供給を行うことになるが、エキサイトは実は自身の検索サービスをODN、DIONに提供しているし、gooもOCN、SO-netなどに提供している。つまり、エキサイトとgooの"2サイト"の変更がそのパートナーサイトに影響が及ぶことになるので、このままの関係が進めば最初から複数のパートナーサイトに広告掲載が可能ということになる。
とばっちりを受けることになるのがエキサイトに広告配信をしているJリスティングで、今回の新会社の広告との置き換えでパートナーを失ってしまう可能性がある。もちろん広告の共存も考えられなくもないが枠を考えると厳しいだろう。昨年4月に営業を開始し、次々とポータルサイトの広告枠を獲得して勢力を拡大してきたJリスティングと、その影響で後退を余儀なくされたルックスマート。今回の新会社によって今度はJリスティングが同じ立場に立たされることになるのか?
来年にはマイクロソフトもMSN adCenterで独自のリスティング広告を立ち上げるし、外資系の日本市場への参入もあるかもしれない。少しずつリスティング広告プロバイダーのプレイヤーがそろってきたことで、市場が活気ついてきそうだ。
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