最終更新時刻:2010年2月10日(水) 18時08分
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日本の拡張現実が新しいガラパゴス環境にならない為に

公開日時:
2009/08/03 17:55
著者:
尊仁

140文字のライフストリーム革命

Twitterのここ最近の躍進は本当に素晴らしいですね。これは単なる「mini blogジャンルの隆盛」という捉え方に留まるべきではなく「life streamの勃興」という捉えかたので観るべきではないでしょうか?

140文字の良い所は日々の(というよりも刻々の)生活を情報化する際の「インプットコストが低く(=情報のサマライズが最初から行われているため)、プロセッシングも容易である」という点に於いて「life streamのエコシステム」全体の立ち上げを限りなくライトウェイト化した所ではないでしょうか?

ちなみに、個人的にはずっとTumblrが肌身離せない感じで大好きだったのですけど、TumblrとTwitterはまるで異なるベクトルにあるのではないかと感じます。Twitterは、「生成する」効果が非常に大きいけど、Tumblrは「保存する効果」が非常に大きいのですね。フローとストックの好対照の様に見えます。

ですから、TumblrはTwitterをArchiveする方向で勢力を伸ばしていく可能性があるような気がします。でも、問題はTumblrのFollow-upを上手に(しかも簡単に)する為のセマンティックな検索にはまだ良いものが無い(のでは?)ので、その情報の連鎖がなかなか生まれづらいこと。あと、Twitterそのものが「life streamの可視化」に於いてはまだまだ決定打を持っておらず、日々生成されるストリームがビジュアルを伴ったメディア性を獲得出来ていないのですね。このままでは使い勝手の良いRSS Readerというレベルの落としどころに陥らないとも限りません。

そういう意味ではTwitterによるlife sreremという(たった140文字の)革命はまだ始まったばかりで、TwitterブラウザとTwitterサーチのポテンシャルは本当にまだ数パーセント程度しか(感覚的な印象に数字を当てはめてもアレなのですけど)実装できていないように感じます。だからこそ、我々に出来る事は膨大にあると思うのですが。

 

本の拡張現実が新しいガラパゴス環境にならない為に

iPhone OSのバージョンアップによる拡張現実アプリケーションの普遍化(の可能性)が脚光を浴びています。もちろん、これはまだ小さな第一歩に過ぎないのですが、それでも「現実空間を通じたネットワーク空間へのアクセス」を実現する事による新しい産業の創造という点では非常に大きな一歩になるのでは?と思っています。

頓智・としてはiPhone OSがARアプリに対応するための具体的方法論としてビデオイメージへのアクセス公開を求めるオープンレターを通じた(あるいは、それ以外のルートも通じた)アップル社への働きかけを行っています。

 これは今年、「拡張現実」がいかにしてiPhoneに新しい機会をもたらすのか?を示しています。

 http://gamesalfresco.com/2009/07/02/open-letter-to-apple-let-us-augment-reality-with-the-iphone/

また、この7月7日にスタートしたばかりの「ARコンソーシアム」では、これからの国際的なデファクト・スタンダードを巡って検討を進めるアクションに参画をしました。

 ARコンソーシアムのメンバーのためにフォーラムを提供するなどしてアイデアを共有し、議論を行い、業界の成長だけでなく、新たな標準規格やプロトコル等についてのダイアログを開始します。

 http://www.arconsortium.org/

さらに、慶応大学およびIAMASの有識者達によって設立された「AR Commons」を通じて「公共圏」という視点からAR空間の成長を促進する試みに賛同しています。

 21世紀社会の情報・テクノロジー環境に適合した新たな学術研究、生活提案を実現するプラッ トフォームとしてAR(Augmented Reality)技術を快適に利用するための 多次元的空間創成と活用を促進する非営利の任意団体です。

 http://arcommons.org/

この間のARを巡る動きとして非常に特徴的なのは、米国(シリコンバレー)以外からの動きの方がむしろ顕著であるという点。しかも、既にそれらのプレイヤー達が上記の試みなどに明らかな様に、早くからお互いに情報交換をしながら市場開拓に取り組んでいるという点です。

いままで、日本のウェブエコノミーと携帯産業は、ある種独特の成長と発展を遂げてきた訳ですが、拡張現実という新しいコンテンツプラットフォームに於いてはその端緒から世界的水準にキャッチアップしてきたという(短いとはいえ貴重な)歴史を持っています。

そういう意味ではエアタグ・コンテンツは、国内市場に閉じた“ガラパゴス”的展開ではなく、最初からグローバルな広がりと多様性をもった進化を遂げていく事が出来る可能性に向き合っていると言えます。

「日本企業は個別の独自仕様的な差異化を通じた競争は得意だが、世界標準的な共通仕様上の差異化による付加価値の創造は苦手だ」というような指摘をブログで発見して(元記事を見つけられず、リファレンスできません。すいません!どなたかご存知の方はお教え下さい )、「なるほどな〜」と思ったのです。

 

アタギングはライフストリームの新潮流になれるだろうか? 

今はまだ何も見るべきものが何も存在し無いAR空間ですし、これからきっと面白くなる新しいネット環境の黎明期に直面しているという願っても無い状況なワケです。でも、だからこそ最初に記した「ライフストリーム革命の一環としての拡張現実空間の構築」に於いて貢献出来る多くの事柄が(いまはまだポテンシャルとして)存在していると考えます。

たとえば、データポータビリティやAPIの相互運用など試せる事はいろいろありそうですし、日本がイニシアティブを先導できる分野も少なからずあると考えます。そのためのツールとして上記のコンソーシアムやコモンズを使いこなしていくといいのでは?と思います。

要するにオーバーレイ型のAR(エアタギング)という新規性やUI部分の使い勝手が素晴らしいといった仕様的差異はもはや当然の前提になる筈なのです。むしろ、その先の「データストリームをどのような形で集積化&事業化するのか?」のセカンドフェーズ(標準化された環境化での競争)にすぐに移行するだろうというのが現時点でのリアル予想です。

そのための競争環境(各種商用化プラットフォーム)が、来年の夏までにはすべて現出するのでは?と思っているところです。

そしてこういった国際的な競争環境の場合、手を打つのが遅くなればなるほど挽回する為のコストは急激に高騰していくのです。PC OSやGUI、CPUやメモリー、モバイルOSやコンテンツプラットフォームなどすべてがそうだった筈です。

 

カイカメラおよびエアタグのオープン化について

これはまだ本当にブレスト段階なのですけど、以前からずっと考えているセカイカメラおよびエアタグのオープン化について。たとえば下の様なニーズってどの程度あるのでしょうか?

1)エアタグツールの公開

エアタギングそのものは「いま、ここ」にタグをエントリーするってことなので、サーバー連携やエアタグのレンダリングなど比較的ヘビーな手続きは抜きにしてTwitterライクなインターフェイスで実現出来ます。ここを解放したとして、そういうツールを作ってみたいというニーズはあるものなのでしょうか?

2)エアタグマッシュアップ

セカイカメラではヤフーさんのローカルサーチを使ってランドマーク情報をエアタグ表示しています。今後はもっと多彩なウェブデータベースをマッシュアップして行こうと考えているのですけどセカイカメラならではのユニークなマッシュアップのアイデアをお持ちの方がいらっしゃったら是非ご提案ください。 

:当エントリーは「頓智・日記」の記事を再編集、再構成して作成しました。

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

2

すいません、備え付けのブログエディターの制御がうまく行かないのです。

  尊仁 on 2009/08/05

1

本文のフォントサイズが、小さく見にくい、なぜか?

  qqq4545 on 2009/08/04

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