■フェイスキャッチの面白さに寄せて..
コンパクトデジカメの機能として最近注目されている「フェイスキャッチ」あるいは「スマイルシャッター」の技術ですが、これは実に面白いですね。
「自動画像認識」をコンシューマー向け製品にどう活かしていくのか?の具体例としてのユニークさも感じるのですが、これを活かすと、例えば「HDRI(ハイ・ダイナミック・レンジ・イメージ)」をリアルタイムで処理するようなデジカメが造れそうです。
「HDRI」とは、「通常のデジタル画像では記録できない明暗の情報を持った画像。 コンピュータ・グラフィクスにおけるHDRIは、直射日光から深い影にいたるまで現実のシーンで見られる強度レベルのダイナミックレンジの広い光線情報を正確に表現することを目的としている。Wikipedia日本版より」なのですが、普通の日常光景がいきなりマトリックスのようなスペシャルイフェクツ画像に変わる・・そんなイメージングの技法です。
通常HDRIは、同一シーンを複数の露出設定で同時撮影したイメージ画像を後処理で合成することによって作成します。ですので、「近景」「背景」などそれぞれの画面領域を自動認識してそれぞれの領域に対応した適正露出設定で(マルチブラケット方式で)撮影すれば、撮影段階で既にHDRI合成を前提にした画像素材を撮影できます。
そして撮影時点の対象領域情報をマスク情報として用いれば、その場でHDRI画像を生成することができそうです。
あと、こういった「撮影対象内の任意領域を自動認識してマスキング情報として保持している」デジカメというのは相当使い手がありそうです。
単純に考えて、スナップ写真から人物だけ取り出す。あるいは、逆に背景だけ抜き出すような処理にも応用できますし、そういう処理が出来ると特撮技術のブルーバック合成のようにデジカメ内部にストックした画像を用いた合成処理をその場で試したりとか出来そうです。
2005年3月の写真集刊行で一躍注目を浴びたロレッタラックスですが、彼女の不思議な魅力にあふれた写真作品は、実際には「人物」「風景」を巧妙に合成編集したものです。上のようなカメラが実現すれば、彼女がやっているような作品をその場で撮影・確認する。そんな利用シーンが容易に実現できそうです。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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