クリンプトン・フューチャー・メディアがオープンしたVOCALOID中心の創作者向けSNS『ピアプロ』。時間があったので登録してみました。機能はまだまだ非常に貧弱ですし、コミュニティとしての盛り上がりもこれからという感じです。
本当にCOCALOID素材(※音源とイラスト)を共有する場所としての最低限の機能のみで始まった生々しい感じが新鮮といえば新鮮です。 ちょうど何も無かった(人もまばらだった)サービスイン当初のmixiのそっけなさ、空き地の雰囲気と似通っている気もします。
最初はニコニコとの棲み分けとかどうするのだろう?と思っていたのですが、実際に使ってみて疑問は氷解しました。ここはニコニコというインキュベーション装置(孵化器=コンテンツ育成のための集合的なプロセス共有地)のさらに手前に位置する起動部分(ブートストラップ)のような位置づけなのですね。
で、それが有効だなあと感じるのは、日々ニコニコでやりとりされているイラストや音源、歌詞テキストなどの活発な交換状態です。実際、動画説明のパートに素材zip等の在り処を記載している作品は多く、特に初音ミク系コンテンツはこの交換状態がデフォルトなのでは?という印象があります。
・・・要するに、ネットにばらばらに散らばっている個人が協力して、ネット上で「何か」を創り上げること、を言います。なので、ニコ動などでユーザ同士が持ち寄って動画を作ることも立派なピア・プロダクションですね。
でも現状ニコ動などで行われている創作のスタイルって、どこかグレーというか、コソコソやっているところがあると思うんです。そのためコンテンツがニコ動などの外に出れない状態にあると思うのです。それを正々堂々とやったらどんなことが起きるんだろう?ネットのクリエイター同士がお互い同意の上で作品を持ち合って協業できるようになったら、どんな凄いものが生まれてくるんだろう?という想いがありました。
『ピアプロ(ベータ版)』は、ピア・プロダクションのための実験の場となるべく、スタート致しました。現在のサイトは3週間前に着手したばかりで、正直発展途上です。既にいただいたご要望などは、出来る範囲で反映させていきたいと思います。まだご要望などありましたら、出来る出来ないは関係なくとりあえずリクエストしてみてください。
ピアプロ開発者ブログより 「ピアプロ(ベータ版)開始しました」
ピアプロが速やかに受け入れられ活用されているように見えるのも、このような現状認識(コソコソだと外に拡がっていかない)と将来展望(お互い同意の協業が何を産み出すのか楽しみ)とがベーシックとして存在しているからのように思います。
コンテンツホルダー自身が積極的にピアプロ(peer production 集合知持ち寄りによる創造の場)を開発提供するということは、かなり画期的な出来事ではないでしょうか?ただ、スタート間もない現状ではニコニコ的なムーブメント(独自な言語、独自な評価軸など)はまだ見えておらず、それはそれで未開拓の場所ならではの“白紙状態”の面白さとも言えそうです。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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