■「こんなにかわいい子が女の子のはずがない!」は、もはや常套句かもしれない。
ツタヤで新作コーナーを眺めていて、「pico ぼくの小さな夏物語」が置いてあったのに『ギクッ』となってしまった。ニコ動ユーザーの方なら、もしかするとダイジェスト版の動画で既にこのアニメ作品のことをご存知かもしれません。
どうして驚いたのかというと、そもそも本作のオリジナルがビデオオンデマンド・レーベルから2006年9月に発売された「ショタ(少年愛)」物の記念碑的大ヒット作だったからです(※お察しの通りR18コンテンツです)。
その後、その「ぴこ」が際どいシーンをカットした軽装版としてリリースされていたことは知っていたのですが、流石にツタヤのアニメ新作棚に一見普通の作品と変わらない様子で並んでいるのを見ると、ちょっとしたショックがありますね。
そして、「ぴこ」のヒットからはかなり月日の経った2007年8月、これもアマゾンで異例のヒット書籍となったのが、「オンナノコになりたい!」 です。「ぴこ」は、あくまでファンタジーの世界なのですがこちらの「オンナノコに・・」は非常に実践的なマニュアル本です。
なぜ、これらの商品を並べて述べているのかと言うと、それぞれが扱っているのがいわゆる「オトコノコ(娘)」=「女性化男子」を扱ったものだからです。
「ピコ」はそれまでの腐女子(同性愛コンテンツが好物だったりする・・らしい)向けとしてではなく男性向けに製作されており(しかも、いわゆるホモビデオではない=登場するヒロインはモード的には「美少女」として描かれている。主人公は最初ヒロインを美少女と誤解して接する)、そしてもう一方「オンナノコに・・」は、その「オトコノコ(娘)」に変身するための男性向けガイドブックとして企画されたものなのです。
■「オトコの娘」はキワモノを超えて、ひとつの萌えジャンルとして定着するのでは?
実際、「オトコノコ(娘)」物はセールス的に好調なだけでなく、確実にコミックス・アニメの領域の一部に地歩を築きつつあるようです。
「ハヤテのごとく!」の「綾崎ハーマイオニー」と「みなみけ」の「マコちゃん」とが現代の女装キャラ・ツートップである旨の指摘をいずれかのブログで読んだとき、軽いめまいを感じつつ「日本始まったな(※違う視点からすれば「終わったな」でしょうね!)」と思わざるを得なかったのでした。
女装コスプレ・イベントの「計画」もますます活性化しているようですし、日本のサブカルは思った以上の速度でセクシャリティの境界線をどんどん曖昧化・・そして、それをさらに突き詰めるとすれば「脱近代化」とも言うべきプロセスをひた走っているといえます(結果として「男らしさという規範」からの逸脱になっている)。
去年、自分自身の興味で女性化男子のシリーズ(「物語の終わり」)を撮り始めた頃のスピード感よりも現実のほうがずっと速く変化しているように感じます。
今年も新作(「無重力の自由」)を撮り続けているのですが、このままだと現実に追い抜かれてしまいそうです。「R25」の最新号に「女装チャレンジ」なんて記事が載っているのを見るにつけ、ある閾値値(スレッショルド)を超えてからの伝播速度の速さには驚かされてしまいます。
参照資料:
「俺萌え (Wikipedia) 」
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
尊仁 on 2007/11/27
「定着」がどの程度の「広さ」でのことかはわからないですが、ニッチなヲタク界でもニッチな存在としてこの分野はありました。
もちろん、腐女子的BLではなく、男性向けジャンルとして。
ショタコン→腐女子的BLの広がりで影の存在となっていますが。
多分、佐野タカシとか龍炎狼牙、ユナイト双子とかがアダルト誌で全盛期だった頃に、男性向けでは一度ピークを迎えています(自分がその領域に入らなかったので自信はないですが、友人(同人ヲタ)がその領域に入っていっちゃいました)。
おそらく、以前は男性向けアダルト誌で18禁漫画描いてた一部(女性)作家がBLへ移行した際に、固定ファンがBL本を作家買いしちゃって…的流れだとは思うのですが。
大きな「定着」にするにはビッグネームがそっち系な作品を出せば…(こげ、うたたねあたりは絵的に違和感なくファンは買うでしょうし)
かる on 2007/11/27
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ふむふむ、BL系の女性作家たち・・ノーマークでしたねえ。個人的には「少年少女」以降のメジャー誌しか見えていなかったので。
「かしまし」とか「おとぼく」も凄いと思っていたのですがハヤテやみなみけは、もはやニッチタイトルではないように感じました。
あぁ、でも「天使な小生意気」とか「プリティフェイス」とかありますからね・・何を持ってメジャー進出とみなすのかは、相当見解が分かれそうです。