白田秀彰氏の「著作権の情報流通技術決定論 仮説」を読むと各国の出版市場に於いて「離陸期」とも言える情報爆発的な発展期があることが述べられています。
各国の離陸期を1780年ドイツ、1825年イギリス、1850年アメリカ、
1780年日本としている。
フランスについては資料からは離陸期を判断することはできないが、
仮にフランス革命が生じなければ1800年前後かと思われる。
しかし実際にはフランス革命につづく19世紀前半の国内の混乱によりその離陸期は遅
れ、19世紀中葉以降となっているものと思われる。「著作権の情報流通技術決定論 仮説」
http://www.welcom.ne.jp/hideaki/hideaki/kyoto00.htm
そして、それぞれの離陸期に於いては国家体制と産業構造の大きなパワーシフトが起こっている(しかも国によってその経緯や内実は異なる)訳です。
そう考えると、現在の日本についてもインターネットという共有地(共同的な創造を可能にするプラットフォーム環境)上での「新しい離陸期」を迎えつつあると言えるのかも知れません。
また、さらに上の論考内で触れられれていることなのですが、
日本の著作権理論は、ロマン主義の影響で著作権概念が創作者中心に転換した後に、
もっとも創作と人格との結合を強調したドイツ理論をそのまま継受したところに特徴
がある。それゆえ、日本で主流たる著作権理論の欠点は、
まさに著作権をそのまま所有権と同一の法理で処理しようとするために排他的独占権
を絶対視したり、また人格との結合を強調するために、
運用面での硬直を招くという部分に現われることになっているのである。すなわち、
日本の著作権法の硬直性は、
著作権法を継受した時代にたまたま存在した歴史的事情を無批判に維持しているため
に生じているのである。「著作権の情報流通技術決定論 仮説」
http://www.welcom.ne.jp/hideaki/hideaki/kyoto00.htm
以前から、ネット上の著作権論議がどうしても硬直的で融通性に欠ける印象を持っていたことの原因が少し覗けたような気がするのですが、19世紀的な天才的個性を称揚する価値観を無前提にセットしてしまった(しかも知的選良であればあるほどそのことを前提から外しにくい)ということの弊害はあるように感じます。
特にそう感じるのは昨今の携帯小説作品に対する出版エスタブリッシュメントからの排除意識に強く抵抗を覚えるからです。
■ケータイ小説へのフリクションを通じて感じること
非常に単純化して言うと、(自分自身が仕事として携わっているので接触機会が多くリアルに感じることが多いのですが)現在の携帯小説というのは「共同創作」的な色彩が非常に強く、そういう意味では優れてネットワーク的な営為であり、表現そのものだけでなく行為の成り立ち自体が非常に新しい訳です。
ですから、その新しいスタイルに対して旧来のスタイル感覚で排除してしまうのは果たしでどうなのだろうかと思うのです。
ケータイ小説はいわゆる“共著”ではないのですが、ネット・コミュニティでアマチュアの原作者が読者=コミュニティ・ユーザーの感触・反応(非難や攻撃が混じることも珍しくはない)を感じながら、探りながら書き進めていくというコラボレーティブなスタイルは、良くも悪くも携帯小説ムーブメントを特徴付けていますし、その飛躍的な売り上げを(仕組み的に!)支えています。
そう考えると確かに「創造者の天才性を称揚する」立場にたつ従来の出版人的価値観、立場とはまったくマッチしませんし、それをリジェクトする心性が(反発的に)作動するのも当然のように思います。
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
ネットワーク型産業構造への衣替え?
iPhonista Nightの事後報告
iPhone2.2では、絵文字に対応?
すでに土砂降りのIT業界
長時間マウスを使うから(マウス選び)
CMSでのSEO対策効果を実験している
平成 14 年の、医療体制に関する意見募集を偶然発見
割賦販売制度の副産物
XPへのダウングレード権がさらに延長みんなのお題では、ブロガー同士で質問を出し合いそれに対する回答や意見を集めています。今日はどんな話題が盛り上がっているでしょう?
CNET Japan ブログネットワークは、元はCNET Japanの一読者であった読者ブロガーと、編集部の依頼により執筆されているアルファブロガーたちが、ブログを通じてオンタイムに批評や意見を発信する場である「オピニオンプレイス」、また、オピニオンを交換するブロガーたちが集うソサエティです。
広い視野と鋭い目を持ったブロガーたちが、今日のIT業界や製品に対するビジョンや見解について日々熱く語っています。
CNET Japanやその他サイトが提供するITニュースやコンテンツへの意見や分析、 ビジネスやテクノロジーに対するビジョンや見解について語っていただける方を 募集しています。ご応募はこちらから
ブログの投稿はこちらから(※ブロガー専用)
今年最も活躍したブロガーを表彰します。詳細はこちらから
これは、CNET Japan 編集部の依頼に基づいて執筆されているCNET Japan アルファブロガーによるブログの印です。
CNET Japan ブログネットワーク内で拍手の代わりに使用する機能です。ブログを読んで、感激した・役に立ったなど、うれしいと思ったときにクリックしてください。多くGood!を獲得した記事は、より多くの人に読まれるように表示されます。
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種も