最終更新時刻:2008年10月8日(水) 7時34分

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ART HACKS!(最終回) 大伝馬町で越後妻有を語り合う夜。

公開日時:
2006/08/30 21:54
著者:
尊仁

■大伝馬町と越後妻有はハイパーリンクしていた

先週の土曜日は近藤ヒデノリ君主催のTOKYO SOURCE OPEN MEETING 04に参加してきた(※TOKYO SOURCEは、東京発、未来を面白くする100人を取り上げるインタビューウェブジンです)。

前回、約70人が参加したのに比べると今回は10人程度のこじんまりした内輪っぽい会だったのですが、日本橋大伝馬町内田コンプレックスというなかなか他に無いユニークな場所で行われたのと、越後妻有アートトリエンナーレをネタにアーティスト同士が語り合うといお題目そのものが大伝馬町のその場の成り立ちや存在理由と重なる部分があって、非常に面白かった(いや、実は、本音を言うとアーティストのモテ対非モテ論が一番面白かった)。

内田コンプレックスと、その活動などについてはこのブログでも継続的に伝えていきたいと思っています(主催者の芸術家新野圭二郎と知己を得たのも収穫だった)。

ただ、それにしても、“アート資本主義のコンセプト”を伝えるのはなかなか難しいことなんだなあと改めて実感した。オープンミーティングの場でもアートとマーケットの話に話題が及んだ際、なかなかその枠組みを伝えられなくて苦労した。

もちろん私自身の説明が拙い=思考が甘いことがその主な原因。

でも、ベーシックには、マーケットという存在への誤解や偏見が少なからず遍在しているんじゃないかとも思う(誤解や偏見があっても問題ないし、むしろ無いほうがおかしい。でも、その結果、コミュニケーションが不幸にも閉じてしまうことはとても残念)。

しかも、大伝馬町と越後妻有をハイパーリンクして考えるときの補助線は、たとえば資本のダイナミズムという線でも考えられるので、そういった面でも単に切り捨ててしまうのはもったいない。

で、恐らくそれは経済行為を俯瞰で見る視点があるかどうかの違いに起因する部分が大きいように思う。

例えば、その場に居合わせた参加者の多くはアート市場と何らかの形でやりとりがあり、何らかの利害関係がある。

また、少なくとも、アートに興味が無い人たちよりはアートへの関心を有していて、知識や情報も相対的に多い。そして一方、アートマーケットに縁の無い人たちにとって、そのマーケットに入っていくためにはふたつのコストが発生する。

■機会費用と取引費用

それはひとつは『機会費用』であり、もうひとつは『取引費用』だ。

まず、どういった商品が存在しているのか?また、それらは、どういった価値観によって相互取引をされているのか?

そのような知識が無ければ、なにしろ買う買わない以前に商品の存在およびその良し悪しが分からない。これはその市場にアクセスするための『取引費用』だといえる。

さらに、世の中には非常に多様な愉しみ、快感、興奮を与えれくれるもの、欲望を喚起するもの、好奇心を満足させてくれるもの、願望を刺激するもの、美しいと思えるもの、感動を与えてくれるもの等が多数存在するから、それらと比べたとき果たして価値があるものなのかどうか(時間は有限だし、身体も限られているから全てを享受はできない)を見極める必要がある。

だから、そこには必ず『機会費用(他の機会選択との比較による得失)』が存在する。

■アートをハックするとは?

コストとリターンというと、なんだか拝金的・現世的、俗的でエグイ印象があるのかも知れないのだけど、アートという、本来、優れてコンセプチュアルで、『』という優れて抽象的な存在を扱う領域だからこそ、市場あるいは経済行為を巡る希望と失望(または、欲望と不安という風に言い換えてもいい)についてはもっと意識的であっていい。

人の行動は、少なからずそこに投資対利益のロジックが働いている。

そしてそれは象徴的には貨幣に現れているけどアート表現も決してそれと無縁ではない・・どころか、実際には、欲望の深遠(無限性?)に繋がった探求行為とその結果に基づいたものだとも考えられる。

だからこそ面白いし、可能性がある。

そして、その可能性がアート業界の内輪に閉ざされること無くもっとオープンに共有・発展されるといいと思っている。

マーケットを巡る議論はその一環だし、それはそれで有効性があると信じている。たとえばアートの中にいる限りは、その外部にある取引費用と機会費用には気づき辛い。そうすると、まずそこにいてそれを語ること自体が自明の理になってしまう。

ただ、それ以外のオルタナティブな思考法、方法論も当然ある訳だし、マーケティング思考による検討のみで、すべてがキレイサッパリ片付くとも思ってはいない。

ただ、構造的にアートを捉えるときの有力な武器にはなる筈だ。

今回はとても抽象的な内容になってしまいましたが、この先、現実にアクションを起こしている人たちの取材や分析なども含めて、もっとラディカルに書き進めていきたいと思っています。是非ご期待ください。

ここしばらく続けたART HACKS!は、この回で終わります。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

このエントリーへのコメント

2

ピーマンはピーマンでも美味くて新鮮なピーマンをお届けしたいものです。

  尊仁 on 2006/09/04

1

うーむ、相変わらず中身がないですねぇ。。

ピーマン状態。

言葉遊びばかりではアホの骨頂ですよ。

でも、そんな井口さんが好きです。。

言葉遊びさいこーーー。。

  通りすがりのぷーたろー on 2006/09/02

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