現代芸術にとってブログはどの程度役立っているのか?と、いうと残念ながら私の手元には余り「これだ!」と、いう事例は無い。そもそも現実にその作品を購入する購買層はというと、一部の富裕層あるいは大手企業になるので、ブログによるパーソナルな情報発信が意味を持つ場面があまり無い。
それにコンテンポラリーアーティストのプレスなど対外的な窓口をギャラリーが担っているのでアーティスト自身がそれを担う必要もない。しかも、コンテンポラリーアートの本質として「言葉で全て語れるのであれば作品の存在価値が無い」と言えてしまえる面もあって(それに想像力を働かせる醍醐味も減るかもしれない)、どうやらブログとの相性は悪そうだ。
でも、たまたま検索していて探したのが「三鷹天命反転住宅BLOG」。これはSix Apart社のブログ活用事例集「Blog on Business」に掲載されていた「三鷹天命反転住宅BLOGがMovable Typeを使う理由」で知る機会があった。
そもそも「住宅」がなぜ「アート」なのか?っていう突っ込みがあるかも知れません。また、「だいたい天命反転って何?」って感じです。実は、私もまるで理解していません(笑)。
三鷹天命反転住宅を制作しているアーティスト「荒川修作+マドリン・ギンズ」は、岐阜県養老町で公開中の「養老天地天命」という名称の「心のテーマパーク」が最もよく知られています。
私はまだ体験したことが無いのですが、どうやらそれなりの覚悟と準備がないと「危険」な場所だそうです。テーマパークというと至れり尽くせりのサービス空間という前提で赴くと痛い目にあいそうです。
で、本当に俄仕込みなのですが、彼らのコンセプトをシンプルに表すと「ARCHITECUTURAL BODY=建築する身体」という言葉に集約できるそうです。「そうです」と書いたのは、俄仕込みでまるで飲み込めていないせいなのですが、コルビジュが切り拓いた現代建築の考え方はヒューマンスケール(人の間尺)をとても重要視するので、そういう意味では現代建築のアイデアをさらにラディカルに突き詰めた考え方なのかもしれません。
彼らのウェブサイトにあるマニフェストを読むと、
体の外側から人間の宿命(=死に向かう宿命)を変えていくために、風景や環境、街、家を精密な遺伝子のように構成し、形作る街。それが、荒川+ギンズの提唱する「宿命反転都市」です。
「宿命反転都市を目指して」より
と提唱してあります。実に大胆不敵です。
また、彼らのアイデアを記した書籍は『建築する身体――人間を超えていくために』という書名ですし、さらにそれの要約をトイレットペーパーに記したトイレットブックは『建築する身体――「命」って、建築できるの?』というタイトルです。これらの書名も実に扇動的というか挑発的なメッセージが込められているように感じます。なんだか、「住居」とか「芸術」といったものの見方が少しだけ変わりませんか?
さて、前振りがとても長くなりましたが、冒頭に触れた「三鷹天命反転住宅BLOG」。実は今のところは、施工元のプレスリリース発信拠点という程度の扱いでしかなく、残念ながらブログならではのアクティビティは見受けられません。
でも、「天命を反転させる住宅」なんて興味ありませんか?実際に施工引渡し後、天命反転住宅居住者たちの生活記録が読めるようになるとかなり面白いと思います。
「天命」が「反転」してしまう「住居」のドキュメントを「そのまま生で」読めるかもしれないブログ!これは楽しみという他ありません。私自身、もしそれが実現可能であれば、非常にコンセプチュアルな試みだと感じます。しかも、商業建築に対価(ほぼ1億円)を支払って居住しているヒトの記録ですから、そのブログのリアリティも物凄くあります。
実際そういった試みがこのブログで行われるのか?あるいは行われたとしてもどの程度活用されるのか?は、現時点では全くの未知数ですが、可能性としてはゼロではないと思います。完成後の動きが今から楽しみです。
※非常に難解な「三鷹天命反転住宅」ですが、ガイダンスとして簡明なブログ記事がありましたので、ここにご紹介します。
「三鷹天命反転住宅」
http://reikoyamamoto.blogzine.jp/ynot/2005/04/post_3d88.html
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
ネットワーク型産業構造への衣替え?
iPhonista Nightの事後報告
"嵐"のように消えたキャメロンディアス
スパム
アフィリエイトの仕組みを知らない?技術者のITリテラシー
OSC2008Tokyo/Fallで勉強会大集合開催
月5000円を得るための代償
iPhone2.2では、絵文字に対応?
すでに土砂降りのIT業界みんなのお題では、ブロガー同士で質問を出し合いそれに対する回答や意見を集めています。今日はどんな話題が盛り上がっているでしょう?
CNET Japan ブログネットワークは、元はCNET Japanの一読者であった読者ブロガーと、編集部の依頼により執筆されているアルファブロガーたちが、ブログを通じてオンタイムに批評や意見を発信する場である「オピニオンプレイス」、また、オピニオンを交換するブロガーたちが集うソサエティです。
広い視野と鋭い目を持ったブロガーたちが、今日のIT業界や製品に対するビジョンや見解について日々熱く語っています。
CNET Japanやその他サイトが提供するITニュースやコンテンツへの意見や分析、 ビジネスやテクノロジーに対するビジョンや見解について語っていただける方を 募集しています。ご応募はこちらから
ブログの投稿はこちらから(※ブロガー専用)
今年最も活躍したブロガーを表彰します。詳細はこちらから
これは、CNET Japan 編集部の依頼に基づいて執筆されているCNET Japan アルファブロガーによるブログの印です。
CNET Japan ブログネットワーク内で拍手の代わりに使用する機能です。ブログを読んで、感激した・役に立ったなど、うれしいと思ったときにクリックしてください。多くGood!を獲得した記事は、より多くの人に読まれるように表示されます。
[レビュー]2011年画質を備えた高画質、多機能Blu-ray--ソニー「BDZ-X95」
今週の新製品総チェック:よりモバイルPCとして進化した「Let's note」が登場
今週の新製品総チェック:フルサイズCMOS搭載のキヤノン「EOS 5D Mark II」が登場
今週の新製品総チェック:第4世代iPod nano登場、ソニー「α」、松下「LUMIX」に新機種も