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    市場原理主義にも極端な規制強化にもしっくりいかないあなたにお送りするワンデーイベント

    2009-03-22 01:10:43

    プロフィール

    鈴木健

    伝播投資貨幣PICSY、構成的社会契約論などの構想をもつ鈴木健氏が、荒川修作建築の三鷹天命反転住宅での生活を通じて、コンピュータやインターネットの登場が、人間の認知構造・身体性にどのような影響を与え、文明を変容させていくのか、多方面から分析をしていきます。
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    リーマンショック以降の金融危機において、株主中心のコーポレートガバナンスのあり方に疑問符がつけられている。極端な株主偏重主義はなりをひそめたが、一方でグローバルスタンダードに倣っておけばいいという大変に分かりやすい意思決定ができなくなり、逆に極端な市場嫌悪感が蔓延しないとも限らない。

    実際には株主がどのように位置づけられているか、位置づけられるべきかは、社会全体の諸制度のバランスの中でしか議論できない。制度論が難しいのは、ここを出すとこっちが引っ込むと、諸制度の一カ所をいじっても、各アクターの行動に影響を与えて別のところで副作用をもたらすことがあるからだ。

    このような制度補完性のある社会でわれわれは生きているため、各国や地域によって制度や文化のあり方は異なっている。グローバルスタンダードというように一元的な見方をするわけにはいかない。しかし、一方で各々の国や地域の制度を統一的な視点で比較し議論することができなければ、われわれの制度設計への見通しはかなり悪くなってしまうだろう。

    こんな疑問をお持ちのあなたにぴったりなシンポジウムが開かれる。

    3月28日(土) 10:00-17:30に東京の日本財団2Fで開かれる東京財団VCASI公開フォーラム「コーポレーション」である。

    以下は、

    http://www.vcasi.org/node/391

    からの引用。

     

    *******************************************************

    グローバル化した世界において、企業の組織構造とコーポレート・ガバナンスはいかなるものになるのだろうか。

    世界的な金融危機に直面する今日、株主志向のコーポレート・ガバナンスへの単純な収斂論には疑問が付され、この問いは一層切実なものとなっている。変化の
    先を見据えるためには、企業と企業を機能させる政治・社会制度との連関を見つつ、それらの果たす役割に着目することが必要である。他方、認知科学や脳科学
    における社会的認知に関する知見の蓄積や実験経済学の成果などから、経済学がこれまで依拠してきた、合理的個人を基礎として組織を捉えるモデルの限界が明
    らかになり、個人と組織の関係を分析する新たなアプローチが模索されている。企業を含む広義の社団組織としてのコーポレーションという概念の捉え直しが、
    理論・実証・政策の諸領域にわたって求められているといえるだろう。

    今般、VCASIでは上述した問いにアプローチするべく、「コーポレーション」をテーマに研究プロジェクトを立ち上げた。本公開フォーラムはそのキックオフともいえるもので、プロジェクトメンバーを中心に今後の課題について広く採り上げ、また議論することを目的としている。

    まず第1部では、集団的認知とコーポレート・ガバナンスの形態との結びつきを理論的に考察し、コーポレーションの多様化を分析する視座を提示する。続く第
    2部では、コーポレーションの自己統治を機能させる文化や社会規範が、それぞれの政治・社会において形成されてきた過程を、日本・中国・西欧・イスラーム
    を事例に、比較・歴史的な視点から議論する。そして第3部では、こうした議論をふまえ、今日の経済危機や雇用問題をみるとき、いかなる政策的含意が引き出
    せるか議論する。

    パネルには社会科学諸分野や認知科学などの研究者・実務家が立ち、ディシプリンを越えた討議を行う。

    関心をお持ちの多くの方に、参加をお願いしたい。 (プロジェクトリーダー:青木昌彦)

    プログラム:

    (1) 第1部 コーポレーションの本質を再考する---認知システムとしての側面から

    10:00-12:00

    報告:青木昌彦(VCASI主宰、スタンフォード大学名誉教授)

             植田一博(東京大学大学院総合文化研究科准教授;VCASIフェロー)

    ディスカッション:瀧澤弘和(多摩大学グローバルスタディーズ学部准教授;VCASIフェロー)

                           谷口和弘(慶応義塾大学商学部准教授;VCASIフェロー)

    (2) 休憩

    12:00-13:00

    (3)第2部 パネル・社団組織・思想の比較歴史

    13:00-15:00

    コーディネーター:中林真幸(東京大学社会科学研究所准教授;VCASIフェロー)

    パネリスト:源河達史(新潟大学超域研究機構准教授)

    池上英子(New School for Social Research教授;VCASIフェロー)

    季衛東(上海交通大学法学院院長、神戸大学法学部教授;VCASIフェロー)

    酒井啓子(東京外国語大学大学院教授;VCASIフェロー)

    (4) 休憩

    15:00-15:30

    (5) 第3部 パネル・経済危機はコーポレート・ガバナンスについて何を示唆するか?

         特に人的資本との関係において

    15:30-17:30

    コーディネーター:鶴光太郎(RIETI上席研究員;VCASIフェロー)

    パネリスト:池尾和人(慶應義塾大学経済学部教授;VCASIフェロー)

    久米郁夫(早稲田大学政治経済学部教授;VCASIフェロー)

    宮島英明(早稲田大学商学学術院教授;VCASIフェロー)

    守島基弘(一橋大学大学院商学研究科教授;VCASIフェロー)

    新原浩朗(経済産業省経済産業政策局産業組織課 課長)

    申込:https://blue.tricorn.net/tkfd3/o.x?f=1e22bec1

    上記応募フォームへ必要事項をご入力ください。

    *******************************************************
    このイベントは、
    青木昌彦スタンフォード大学名誉教授が主宰する東京財団仮想制度研究所(VCASI)が主催している。
    青木昌彦が去年オックスフォード大学において、レクチャー・シリーズClarendon Lectures in Management Studies 2008で行った講演(出版予定)では、コーポレーション(社団)を様々な社会ゲームの環境に埋め込まれた認知システムとして分析している。そして、通常の物的資産に加え、経営者や就業員など各アクターのもつ認知資産(Cognitive Assets)の使用をめぐるゲームとしてコーポレーションを描こうとしている。

    このような理論的な視座を受けて、第2部ではイスラームや中国、日本史の専門家が集まり、コーポレーションをめぐる諸制度の歴史比較を行う。第3部では、実務家も交えてコーポレートガバナンスについてパネルを行う。

    当日は、ぼくもVCASIのフェローとして参加する予定なので、興味のある方はぜひご参加を!

    ※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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