The Hollywood Reporter, ESQというサイトによると、ロサンゼルスの著名なビデオジャーナリストが動画共有サイトで最も高い人気を誇るYouTubeを著作権違反幇助で訴えたそうです。
この訴訟を起こしたのは、Los Angeles News ServiceのオーナーであるRobert Tur氏で、同氏が1992年のロサンゼルス暴動の際に撮影したトラック運転手Reginald Dennyの殴打のシーンが、身元不明のユーザーの手でYouTubeに勝手にアップロードされ、1週間で約1000回も観れらたということです。
Tur氏は、あの元プロフットボールのスタープレーヤー、O.J. Simpsonの逃亡劇をヘリコプターで追跡/撮影したこともある著名なジャーナリストで、今回の訴訟では2005年に出された「MGM v. Grokster」裁判--米最高裁判所が、ファイル交換をめぐる裁判で、映画会社およびレコード会社各社に対して全面勝訴の判決を言い渡した--を引き合いに出し、YouTubeがこの判決に違反しているだけでなく、それ(違法行為)を可能とするサーバやデータセンターを提供していると主張。そして、YouTubeに対し、著作権を侵害された作品1本につき15万ドルの損害賠償と、自らの作品の投稿禁止を求めていると言うことです。
日本からも多くのユーザーを集めるYouTubeに、「Saturday Night Live」やNHK教育テレビの「スプー絵描き歌」など、著作権付きのビデオがアップロードされたことはこれまで何度もありましたが、その度にYouTube側は著作権者側の要請を受ける形で、問題のビデオを削除してきました。しかし、今回の提訴はそうした「いたちごっこ」になりがちな手順を省いて、一気に同社が訴えられた点でこれまでのケースと異なります。
この訴訟で原告側の訴えが認められた場合、YouTubeをはじめとする動画共有サイト側は徹底した管理体制を求められることになり、いまだに確たるビジネスモデルが存在しないなかで、相当額の負担を求められることになります。草の根の力を借りたこれらの取り組みが、かつてのNapsterのように「時代のあだ花」で終わってしまうのかどうか。この裁判の行方に注目です。
坂和敏(編集部)
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