The Diffusion Groupという米国の市場調査会社が、このほど発表した調査レポート「On the future of portable game consoles」のなかで、Xbox360の立ち上げを成功させたMicrosoftが2007年後半から2008年前半までに独自の携帯ゲーム端末を出すのではないかとの予測を示していると、CNET News.comの記者Daniel Terdimanがブログで報じています。
この市場では現在、Game Boy Advance(累計出荷台数7000万台超)とDS(同1500万台)を持つ任天堂が圧倒的な優位を誇っており、それをPSP(同800万台)を擁するソニーが追いかける形となっていますが、この調査レポートによれば、約30億ドル規模まで成長が見込まれるこの市場にMicrosoftが現在目を向けているとのこと。また、Xbox360の立ち上げが比較的うまくいったことを踏まえ、この携帯ゲーム端末に関してはハードウェアまで独自に開発する(音楽・ビデオ配信/携帯プレーヤービジネスの場合のように、ソフトウェアだけを開発して、それをサードパーティのハードウェアメーカーにライセンスする形はとらない)可能性が高いそうです。
この話が現実のものとなれば、ゲーム市場で競合する任天堂やソニーが直接影響を受けるのはもちろんのこと、隣接(?)の音楽・ビデオ市場で独走するApple(のiPod)にも小さくない影響があるかもしれません。PSPへの対抗も視野に入れる場合、ゲーム機能だけでなく、マルチメディア機能の提供も必須になってくるはずですし、またそれが比較的うまくできれば、現状では大きな差をつけられているiPodへの追い上げにプラスに働くと考えられるからです。MicrosoftのXboxチームが、iPodに張り合うための独自の端末を開発するという可能性は、Xbox360の発売直後から指摘されています(BusinessWeek「Robbie Bach Is Ready To Rumble 」)。また、PSPを「仮想敵」とする携帯端末であれば、音楽・ビデオプレーヤーを製造するWindows Media陣営のハードウェアメーカーに対して、Microsoftが独自端末を開発することへの「方便」にもなり得るかもしれません。
さらに、同社が、PCビジネス以外ではあまりうまくいっていない「component model」をあきらめ、AppleがiPodで採用した「end-to-end model」を選ぶというのは、先ごろWall Street Journalに出たWalt Mossbergの指摘(WSJ「In Our Post-PC Era, Apple's Device Model Beats the PC Way」)
とも合致しています。今後の動きに注目しましょう。
坂和敏(編集部)
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