さて、想像以上に好評?だった前回のエントリー
(コンサルバブルの果てに・・・“会社を中退”した理由・1)
の続き・・・。
なんで、30代で大学院に?という質問に対する
自分なりの回答は大きく分けて2つあります。
1.まだまだ見識が狭い、もっと視点を多く持ちたい。
2.管理職には少し早い、今経験出来ることが有るはず。
それではなぜ、そう思うようになったのか。
今回は1.の話題を中心にエントリーしたいと思います。
コンサル時代に最初にやった仕事は業務改革のプロジェクト。
当時の日本企業は業績悪化に苦しみ、コストカッターと言われる
人たちがこぞってコンサルなど外部の人材を活用しながら
「第三者に言わせること」で社内の業務改革を進めていました。
業務改革(BPR)とは無駄を省いてコストを削減するという事ですが
実態は直接的にも間接的にも「リストラ」だったりします。
当然、身内の首を切るなんて経営者も含めて誰もやりたくない
ので、当時のコンサルは「汚れ役」を担ってくれる存在として
経営やマネジメント層を中心に歓迎されます。
全てのコンサルがそういう意識で無かったとしても、結果的に
「そう言う事」を担ったプロジェクトは多かったはずです。
100名の事業部署があってその3割の人員を削減する目標が設定
されていたプロジェクトが有った場合。その推進を担当することに
なった部長はどうやって30名を決めて良いのかわかりません。
評価の下位30人をクビにすれば良いのでしょうか?
また、その場合31番目の人と30番目の人の差は有るのでしょうか?
正直、差はあまり無いと思います。なぜなら評価なんて
それまで"なあなあ"でやってきた所も多かったからです。
「今年は評価を全般的に悪くするけど来年はその分良くするね」
そんな言い訳で業績の悪い部署に属するメンバーの評価を
持ち回り的につけざる終えなかったところもあったようです。
結局、そうは言いつつも様々な評価を駆使して「費用対効果の
低い中高年」を中心にリストラする30名を選ぶことになります。
長年その事業を一筋にやって来た人たちには今の仕事は
もはや「専門職」でありプロと言っても良いような状態です。
会社の方針に沿って新卒で配属された部署(事業)に現場から
たたき上げてきた彼らにとって、いきなりのリストラ宣告は
「明日から無職になれ」と言われるに等しい厳しい状況に
違い有りません。
そして、リストラを免れた70名にも試練が待ち受けます。事業を
継続するための"痛みの共有"として更なる減給が待っているのです。
残ったメンバーも他に選択肢が無いので受け入れるしかありません。
しかも頼りの部長も実は部内のリストラが最後の仕事。
つまり部長自身もその後クビになり、外部の新たな部長がやってくる
のです・・・・あぁ、無情。
終身雇用と企業年金・退職金という幻を吹聴され、緩やかな時代に
目の前にある仕事だけを会社の評価と指示に従ってただ黙々と
こなしながら生活を送ってきた結果がコレ。。
喫煙所で一人男泣きをする部長の姿が今でも忘れられません。
最後は会社が守ってくれるに違いないと信じていた人たちに取って、
この事実は驚きでしょうが、そもそも会社なんて株主のモノです。
部門を守り続けた信頼できる上司もクビになれば赤の他人。
それまでの評価や信頼関係も新しくやってきた英語を話す上司を
前にしては役に立ちません。
つまり、今は優良企業で社員想いの素晴らしい職場であっても、
事業のサイクルが早くなっている現状において将来はどうなるか
なんて誰もわからないわけです。繊維、鉄鋼、半導体・・・・ネット、
時代の中心となる産業は想像以上に早いスピードで変化しています。
そんな中で、意識として自分が持つべきモノは何でしょうか?
「企業考える理想的な社員=社員の幸せ」そんな事はリストラという
現実を目の前にした当事者達にはただの幻想です。
企業に評価される「理想の会社員」で有り続けても、最後は会社と
共に心中するのでは元も子もありません。やはり、時代を見る目を
持ち、時代に評価される自分で有り続ける事が大切なのかも知れ
ません。
もちろん、会社と自分が時代に合わせて常に変わっていく環境で
あればハッピーなのですが・・・。
・・・つづく
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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