Openspaceの値上げで強気な態度なのかリーマンショックの穴埋めなのかどっちだろうと考えていても仕方ないのでEconomic Statisticsを見てるとやはり増えてるのがピーク時の同時ログインユーザ数。そんなの増えててもBotとかも数えちゃうわけだし意味無いじゃんという意見もあるのですが実際はそういう単純なことでは無かったり。
たまに話題になるのがリンデンラボお得意のビデオカードの足きり政策。強制アップデートしたらビューワが起動しなくなっって泣く泣くビデオカード(グラフィックボード)を乗せ変えた経験のある人は多いでしょう。頼みの綱のOnRezビューワのMac PowerPC版にオブジェクトが動かせなくなるバグをさきほど確認しましたがMacユーザには頭の痛い問題。
ゲーム業界とATI、nvidiaの癒着は昔から激しく、出来るだけスペックを要求する仕様へと進化させることでビデオカードメーカーやベンダーは潤うのでリンデンラボもどんどんビデオカードでレジデントの足きり(リンデンはもちろん否定すると思うけど)を行っています。SLクライアントもPowerPC版を早くも廃止。もともとQuickTimeしかサポートしていないセカンドライフ(以下SL)にはAppleとの関係ももちろんあるでしょう。
ここでビデオカードの足きりはログインできなくなるレジデントを生み出しますが既に土地を持ってたり、ビジネスを行っているもしくは恋人や友達がSLに数多くいる場合はNewbieのホームレスと違いビデオカードを乗せかえるもしくはPCを買ってても結局ログインします。ここでかなりの数の馴染めてないNedwbieとモチベーションの下がった人を追い出しているはずです。SLが進化するごとに(最近では描画が進化してるのかわかりませんが)ユーザの足きりを行い続けています。
nVIDIA/GeForce 9600 GTは12800円前後、ATIのHD4670にいたっては10000円を切るのも時間の問題といった状態です。(SLで無難なのはGeForce系)ここまで安くなってきたビデオカードとメモリを交換できればSLは快適に動作するしきれいな水や空の表現が楽しめるのですから良い時代になったものですが。時期インテルCPUとビデオカードの価格低下も関係しているとは思いますがこの話はまた次回。
もともとユーザ数が減ってるというよりも無料でも無期限にログインして来れる場所なのでリンデンラボはレジデント数を増やそうとしていないと私は考えます。重視してるのはモチベーションの高いユーザであって、リンデンラボの本音を代弁すると三ヶ月経ってもSLの経済活動に加わることの無いレジデントには出来れば退場してほしい。少しきついことを書いていますがこれが本音というかリンデンラボの経営スタンスに違いありません。企業的には旧製品切捨て主義色の強いAppleと似てるかも。
モチベーションの高いユーザを増やし続けることで、活発な経済社会を作る。カジノの無い現在では普通の地方都市の経済発展のような考え方をするしか無いでしょう。それにしても意地悪なリンデンの政策ですがOnRez頼みになってる方にはつらい年末となっています。
セカンドライフの人口は減ってると揶揄する記事がなぜか季節に一回ほどIT系のコラム記事に書かれるのが不思議ですが「なぜ「吉野屋」には24時間お客がいっぱい来るのに「フレンチレストラン」が閑散としてるんだ?」って分析をする人の思考はかなりオルタナティブです。SLには日本人が少ないとか言われますが、コストのかかるサービスを事実上の無料サービスのMixi,ニコ動と比較するのもセンスが疑われます。平均コストの近いMMORPGと比べてくれた方が普通です。ゲーム感想文みたいなセカンドライフに関する評論記事は読みたくはないです。1SIMにだれもいないとかなんとか言う人もいるけどそれはあなたに友達が居ないだけで(冗談)1SIMにもしも山ほどアバターがいたとして、それが成功だという明確な理由はなんだろう?ところで、SLを日本で広報やブランディングをオフィシャルで引き受けてる会社は機能してないと思うんだけどちゃんとした会社があればこんな書かれ放題は無いと思います。国産仮想空間はよほど素晴らしいらしく、次回レポートしてみますね。
SLはYouTubeやMixiではありませんしビジネスモデルは大きなトラフィックをベースにした広告ビジネスではありません。有料課金コンテンツなのですから定期的にアップデートをすることでビデオカードの買いなおしをしてまでログインしないとう人は自然に来れなくなります。過疎化してるのではなく是非は別にして、リンデンラボにとってメリットの無いユーザを減らしているのです。私もリンデンラボの経営者ならそうするかもしれません。過疎化してるとか揶揄してるだけの自称IT評論家のコラムは洞察力が疑われそうです。人がもしもSLでいっぱいになった場合、どうなったらリンデンラボが収益をあげれるのかを書くべきなのです。参加するプレイヤーのビジネスもさることながらリンデンラボの収益構造に関係の無いものは膨れ上がるだけ邪魔になる。悲しいことかもしれませんがこれが事実です。
人が増えなかったから企業のアドバタイジングSIMが駄目になったとか広告ビジネスがSLで成長できなかったと言うかも知れませんがリンデンはメインランドで広告を削除、禁止にしたように広告をビジネスモデルとする可能性を排除しましたし、もともと経済的に広告は投資に見合わない場合が多いものです。広告は人が増えたとしたらやればよかったビジネスモデルであって増えるだろうで始めた企業は撤退しているのは当然ですが。
広告面として優れているはずのビューワの起動画面にもバナー広告が無いのがリンデン流だったりします。リンデンラボは当初から「ブランディング強化にSLは良いよ」と言っていましたがアドバタイジングやマーケットリサーチに向いてるとは言ってなかったと思います。この辺もマーケティングの専門知識の薄い方がコンサルティングや企画をしてしまったせいでしょう。これに反論のある方はどうぞブログにコメント、トラックバックするかSLでAkko YoshikawaにIMしてください。いくらでもディベートに応じますから勝手にどこかのブログでトラックバックもしないで引用するとか反論書くとかマジでやめてね(笑。
私はリンデンラボの擁護派ではなくどちらかというと常に批判的です。今回のOpenspaceの問題は未上場企業としての都合の良さを利用したデンラボの悪い部分が露呈した事件です。ディスクローズが甘い、専門家が少ない、子供っぽい、本当にアクドイ等と言われても仕方ありません。上場していればこの事態に株価が反応して下げるのでリンデンラボは投資家を無視した行動を取れないのですが現在はパワーバランスがよくありません。リンデンラボを上場させてSIMをオーダーする際に一緒に株をランドオーナーに売るべきかもしれません。時には批判的、懐疑的な視点でセカンドライフや仮想空間、その周辺の記事を見ることも大事なことです。SLの現在の発表からはBotなのかユニークユーザなのかはともかく、長時間ログインしている大量のユニークユーザの確保は素晴らしい特性です。Webにまねできないことかもしれません。でもブラウザでも普通にSLできたらもっといいね。
PS.月次報告もなぜかこの記事とともに出ていました。Q3 closed on a high note with an unusually strong Septemberもあわせてご覧下さい。SLはコンテンツの内容やコミュニティが無いとかモノを作るのが難しいからだとかいろいろ分析したがる人がいますけど影響があるのはビデオカードの価格、新しいPCの普及度、回線速度、利用コスト、リンデンラボのSLの広告(日本でする気が無い)そういうものなのです。SLの細部にこだわってどれだけ分析しても大枠に当てはまるものにはならないのでIT評論家の方は大きい視点で考える方が良いと思うなあ。
※SLはSecond Lifeとともに米国におけるリンデン・ラボ社の登録商標です。
SLZIN.COM / Akko Yoshikawa
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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