セカンドライフ(以下SL)がここ2週間ほどの間で新規登録が急増している。
IT Mediaに掲載された記事がYahoo!のトップに表示されたのが原因のようだ。ここしばらくネガティブな話題ばかりだった日本のSLには久しぶりにポジティブな話題である。
Second Lifeは終わらない 増えるユーザー、成長する経済 (IT Media)
確かに07年のブームの頃に比べるとあらゆるアイテムや表現のクオリティは格段に上がってきているのは間違いない。
またPCそのものの性能やグラフィックボードの性能も上がってきているので表現できる世界はかなり魅惑的な世界になりつつある。
ファッションや音楽等も今後ますますそういったハイクオリティの恩恵を受けるアイテムであるのは間違いないだろう。(筆者のPCスペックもかなり時代遅れになってきているのだが・・・)

*現在では高級グラボ使用でここまで表示されるようになっている
まぁ、今回IT Mediaに掲載された記事でビジネスのことにも触れていたが、SLでのビジネス成功の法則がある。
「海外でも受け入れられるものを作ることができれば成功する」
言葉で言うのは容易いが実際、それで成功している人は日本人でも確かに存在しているがほんの一握りであるのは確かである。
筆者の知り合いも魔法系の武器を作って売り出したところ、戦闘マニアたちの目にとまり、毎日1万L$の売り上げがあると言っていた。月額だと30万L$である。
まぁ、日本円に換金しても手数料を取られると月額10数万円だが、それでも開発してうまく有名な武器店にさえ置くことができれば後は、寝ていても毎月10数万円が入ってくるというのは実に美味しい商売である。
さらに名前が認められれば次の武器を開発した時でもネームバリューで商売ができるのである。
まぁ、しかしながら先ほど書いたようにやはり素人ではかなり勉強して、ある種のひらめきと技術を持っていないとそこまで行くのは並大抵のことではない。
そのあたりはリアル社会となんら変わりはないのだが個人として企業に捉われるのではなく、それが自由に展開できるというのはやはりSLならではの醍醐味であるではないだろうか?
ファッションや音楽にも同じことが言える、和服のクリエーターさんで海外で人気を呼んでいる人もいる。SLの口コミはリアル社会のようにメディアによって歪曲されて報道されないので海外の人の琴線に触れるようなものを製作して発表または公開すればそれなりの反響があったりするのだ。
そういう意味ではアメリカでも今、静かな日本ブームが起きているのである意味チャンスかもしれない。
日本のアニメもそうだし、スポーツの世界でもメジャーリーグで日本人が活躍し、最先端技術においても日本は秀でた才能を発揮している。
このタイミングを逃す手はないかもしれない。
さて、では音楽ではどうなのであろうか?
SLに限らずよく言われるのが「日本語では向こうでは通用しない」ということである。
筆者も前回のUSAでのLIVEはチャットの字幕で英訳の歌詞を流し、MCは片言の英語でやったのだが、曲は日本語のままで行った。
ジョージアのケネソー大学の筆者のバンドを担当したディレクターはアメリカ連邦政府から501 c3認可を受けているPeace Trainという公衆団体のメンバーでもある。
そしてアメリカのSLで7月31日から8月2日の3日間に渡って開催される「Peacefesta 09」に筆者のバンドにそのPeace Trainから正式な出演依頼が来た。
イベントにはアメリカを中心とした多くのミュージシャンやパフォーマーが参加し、コンサートや出し物を披露する。また、「公開討論会」と「プレゼンテーション」なども行われる模様だ。
そして、SLの教会で「平和と和解のための 祈り」を 24H予定していたりするそうだ。
会場候補地は幾つか決定していて、出演者はそこで日替わり、またはタイムスケジュールで割り当てられ演奏することになる。
しかしながら今回、GA-GO(筆者のバンド名)に対しては、以前コンサートで使用したケネソー大学の仮想キャンパス内にある4つのシムを使用した専用ステージでの演奏を打診されそれがそのまま確定したのである。
そうなるとおそらくこのイベントの中では最大規模のコンサートとなるはずである。(通常は1シム、または2シムを使用したステージが一般的)
さらにコンサート風景とインタビューを撮影してインワールドの放送局(向こうの放送局は視聴者の数や規模は日本とは段違い)でオンエアしてくれる話も出ている。
現在、ケネソー大学のキャンパス内では学生が運営しているラジオ放送においてGA-GOの曲がヘビィーローテーション中であり(RL SL共に)その音源の使用許可を求められた際に、何回オンエアしたかのデーターまで提出してくれる事まで先方の方から条件提示された。
実際、だからどうだと言われてしまえばそれまでであるが、まぁ、海外にももの好きな人がいるという証明くらいにはなっただろう。
アニメブームにおいて、結構主題歌などが日本語のままで受け入れられているという前例もすでにあるので、一昔前ほど敷居は高くないのかも知れない。
いろいろ書いてきたが結局のところ何がやりたいのか目的なく入ってきて、そのままそれを見つけることが出来なかった人の多くはまたすぐに辞めてしまうかも知れない。
それでもその中で新たにSLに新しい風を起こしてくれる人がいるのではないかとつい期待してしまう。そういう意味でも肯定的な意見は今後も歓迎したい。
セカンドライフは今が面白い?
それは参加する人がSLで何を体験するのか、または自ら何を表現するのか次第だろう。
*4月に行われたUSAでのLIVE映像(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=e0PAGtuECSY
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
TAKUMA@GA-GO on 2009/06/11
セカンドライフの海外ユーザーの間で小さな日本ブームが起きているというのはとても興味深いですね。仮想世界の中のブームはメディアでもあまり取り上げられませんし、知る人ぞ知る、仮想世界ならではのビジネスやアートの世界でのチャンスという感じもします。
そういえば、セカンドライフですけど、実際に日本でもいろいろ活動しているみたいですね。こんなイベントを見つけました。
http://www.uchida.co.jp/seminar/090619/index.php
セカンドライフのマネージャーさんも講演するみたいなので、面白い話が聞けるのかもしれません。ご参考までに、あしからず。
s_t_k_g on 2009/06/09
厳密にいえば現実から何も持ち込むなということではなく、実際音楽などのコンテンツはすでにあるものを持ち込んでいる訳です。ただそれだけでは意味をなさず、そこには仮想世界ならではの表現であったり、工夫が不可欠であるのは間違いありません。さらに突っ込んで言うとSLに存在するものの多くはRLに存在するものであり、また現実世界で流行または簡単に成しえないものが流行る傾向にあります。しかしそれらは企業が自社製品を持ち込むのとは異なり、それらをさらに進化、誇張、もしくは凌駕するものでないとあまり意味がないわけです。
TAKUMA@GA-GO on 2009/06/03
一時の企業の空騒ぎも収まり、日本のセカンドライフもやっとユーザーによるデジタル・メディア・コンテンツ主導の正常な状態になってきたということですね。 現実をメタバースに持ち込むのでなく、メタバースでしか可能でない「モノ」を造り、それをビジネス化する。 当然のことなんですが、「セカンドライフはビジネスにならない」と言う人の問題点がその部分にあるという筆者の指摘には強く同意いたします。
Yuka on 2009/06/03
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日本のクリエーターはスキンにしろ、洋服にしろ海外のものより良質で繊細です。またリアルでのアニメブームも手伝って日本に興味を持つ人が増えるのはごく自然のことなのかも知れませんね。内田洋行のセミナーに関しては私も非常に興味を持っておりました。情報ありがとうございます。