先日『パイオニアの新型プラズマテレビの驚異の画質を体験しよう"』で取り上げた、話題のパイオニアのプラズマテレビのスペシャルイベントに行って参りました。
イベントの詳細は
●PIONEER PREMIERE FESTA '07 イベント概要
をご覧ください。
僕が行ったのは、このイベントの初日・25日(土)で、東京の新名所「東京ミッドタウン」のミッドタウン・カンファレンスで行われたものです。
11時からの開催だったのですが、10分ほど前にエントランスホールにつくと、すでに数十人の人でいっぱい。
ほどなく受付が開始されたのですが、少し手違いがあったのか、それとも主催者の予想を越えた人が集まったのか、受付がスムーズに行っていない様子でした。
とにかく、もちろん僕もですが、この画期的な画質(と噂の)プラズマテレビを早くその目で確かめたいという熱気が強く感じられました。
新型フルハイビジョンテレビ PDP-5010HD、“セミ”ハイビジョンテレビ PDP-508HX、旧型(現行)PDP-A507HX、それに某社の液晶テレビを4台並べて(すべて50インチ)、比較視聴を行っている部屋で、初めてこのプラズマテレビを見ることができました。
結論から書きます。
なにもかも圧倒的。噂通りのハイコントラスト。存在感ある映像。
ここでは比較視聴用の特別なソースだけだったので、感慨を受けるところまではいきませんでしたが、とにかく、まったく
黒浮きがなく、でもつぶれて沈んでいるだけではない、“クロ”の質感は素晴らしかったです。たしかに、パイオニアがこのシリーズから愛称をこれまでの『PURE VISION』から、その名も『KURO』と変更しただけのことはあります。
黒が締まり、コントラストが向上すると、画像全体が締まるとは言うものの、実際に見てみるとこれほどのものとは・・・。
もちろん、黒が浮かないようにした、というだけではなく、画像処理回路から何からあらゆる部分にメスを入れたという効果が出ているのでしょう。
24コマ/秒の映画の鑑賞に威力を発揮するというフイルム・スムースという機能の効果にも脱帽。ノイズリダクションやモアレの低減効果などもハッキリとわかるもので、この段階で、あまりの素晴らしさにもうノックアウトされていました・・・。
新製品が出ると仕方ないといえば仕方ないのですが、旧型・・・いや、現行のはずのA507HXユーザーの方がかわいそうになってしまうくらいの、どうしようもないほどの差を感じましたね。
新型はそもそもお値段が張りますし、現行機種が安くなるのを買おうと思ってる方もいらっしゃると思いますが、くらべると絶対新型・・・と思います。もしどうしても値段優先という方は、新型は避けて通ってください(笑)。
13時から、評論家の麻倉怜士氏によりセミナーが開催されました。あまりの人気に、残念ながら前の方でかぶり付き、とはいかなかったのですが、十分、堪能してきました。
48席のシートと、立ち見客が入る会場に、60インチバージョンの PDP-6010HD が2台設置されていました。
麻倉怜士さんのセミナーでの視聴ソースは、映画ソフトもありましたが、おもにエアチェックした地デジやBSデジタルのソースでした。
これがまた素晴らしい。
もう本当に、表現力が違う。語るべきものが違い過ぎる感じです。
なにか異次元のテレビを見させられている、という気がしていました。“テレビ”というありきたりの名前では申し訳ない、といった感すらありました。チューナーが入っているのでモニターではないし、ある意味、モニターという本来の意味から感じられる冷徹さとも、違う。
映画が、“テレビ”にならずに、映画のままでいる。
そんなふうに言ったら伝わるでしょうか。こうした直視型のテレビで、初めて映画がちゃんと見られるものが出てきた、そんな感じがしました。
実は、会場でインタビューを受けたのですが(パイオニアのサイトに載るそうです(^^ゞ)、そのとき「ひとことで」と言われて言った言葉が次のようなものです。
「ひさしぶりに“モノ”に感動しました」
余談ですが、僕は以前、パイオニアのSD-29PRO というやはりこだわりのテレビ(ブラウン管式です)を使っていたことがあります。パイオニアのプラズマテレビの開発責任者はそのテレビも開発された方だそうで、セミナーで紹介されていました。
ひとこと、ご挨拶させていただきました(^_^)v
貝山知弘氏はAV評論家ではありますが、本業は映画制作者でいらっしゃいます。
当然ですけど、映画への造詣はほかの評論家と一味違う深み。
語り口も、麻倉氏が飄々としていて軽妙洒脱とでも言うなら、貝山氏は重厚長大という感じかな。
正直言うと、僕は初めて氏の話を伺ったのですが、最初ボソボソとしゃべる感じを受けあまり印象はよくなかったのです。
でも、割と長めに見せていただいたソース(もちろん全部映画)と、その的を射たわかりやすい解説に、引き込まれてしまいました。
ルック、と言うのだそうですが、それぞれの映画が醸し出す“持ち味”とでも言えばいいんでしょうか、それをちゃんと表現できるテレビである、との評価でした。
また、今回のシリーズに限らないことなんですが、会社ごとに一定の方向性のあるものを評価するということもおっしゃっていました。同じ会社なのに、テレビによって画質(の方向性)がまるで違うところもあり、そういうのは信頼できないんだそうです。たしかにそうかもしれないですね。スピーカーなんかは特に、そういう会社ごとの“味”みたいなのがあるのはよく知られているところですが。
いまこんなふうに冷静に書いていますが、実のところ、このセミナーの時はもう、完全に映像に引き込まれ、没頭していました。
そのことに会場を出てから気づいたんですが、ここでもまた、“映画をちゃんと見られる初めての直視型テレビ”である気がしました。
リビングシアターというのもあって、ちょうど家庭の部屋の広さと明るさとを再現した部屋でも、映画を見てみました。
同時に発表されたオーディオシステムの音もよかったんですが、やはりこのテレビの素晴らしさを再認識させられました。
最初に書いた“比較視聴”の部屋でデモを見ていたんですが、このテレビには“リビングモード”といって、部屋の明るさやソースが何であるか(ジャンル)を察知して最適な画質に合わせるという機能も備えられています。
これが、すべてにうまく機能するかはまだわからないのですが、見させてもらったソースから判断する限りでは、実にうまく働いている感じなんですね。従来のコントラストのテレビで、照明下で見ると、映画モードだと白っぽく、全体に浮いたメリハリのない映像になってしまいます。
それが、これはまったく大丈夫。映画がちゃんと見られます。これはすごい。
ここまですごいなら、っていう前向きな気持ちで、いくつか要望も。
まず僕はテレビの筐体は基本的に真っ黒であるべきだと思っています。パイオニアのはだいぶ前からそうであり、その点でも評価してはいました。シルバーのテレビ、なんてありえません(ウチの実家のがそうだったり(^^ゞ)。
でも、なんでベゼルが“グロッシー”(光沢仕上げ)なんですかね? たしかにいわゆる“ピアノブラック”とも言われる仕上げで高級感はありますが、見事に部屋の照明や自分の姿が映り込みます。
ここはマット仕上げにするか、マット仕上げの後付けパネルでも出してほしいものです。
あと、画面下の PIONEER ロゴ。このデザイン的なひどさ(とあえて言ってしまおう(^^;;)はとりあえず置いておくとして、たしかに、以前のより目立たなくなっていて好感は持てます。
でも、ハッキリ言ってまだデカイし目立ちます。いりません。メーカー名がないのがデフォルトで、店頭展示の際にはステッカー対応にする、とかならないかなぁ、って。この製品に限らないのですが。常々思っていることではあるんですけどね。自分の家で、部屋で、メーカー名の宣伝はしなくていいですって(笑)。
実は、以前愛用していた松下電器のモニター TH-29M2 には電源ランプですら消灯できる(もちろん、電源が入っているときに!)機能がありましたし、Panasonic のロゴは、その電源ランプの近くに探さないとわからないほどの小ささで入っているのみ、でした。
そうそう、電源ランプも青色LEDで、目立ちますね、このシリーズ。Blu-ray Disc のイメージなのかな。でも、青ってまぶし過ぎるって思うの、僕だけでしょうか?
そうそう、ついでに。
麻倉さんのセミナーのときなんですけどね、僕は一番はじっこの席だったんですが、その脇に立っていたスタッフの人がデモ中、もうずっとなんですが、書類をいじるわ、服を触るは、時計をいじるわ、で音を立てまくっているんですよ。がさごそがさごそ・・・。最後の方は気になって気になって、思いきって注意しようとまで思ったんですけどね。できなかった小心者・・・。
でも、ちょっと常識ないよなぁ。映像が主だったけど、音も聴いているわけだし。
しかもその人、セミナーの冒頭で挨拶した人でした。そう、あなたですよ、あ・な・た!(^^ゞ
僕はもともとパイオニアが好きです。
ですから、最初から期待もしていましたし、ある意味、目が曇っているところもあるかもしれません。
この手の試聴会としてはいい環境だったとも思いますが、本当に本当の家庭に持ってきて、本当にここまでの画質が出せるのかな、という不安もあります。
でも、それでもやはり、いままでのプラズマテレビはもとより、液晶テレビも含めて、次元の違う映像が表現されていたと僕は思います。
残念ながら、期待のキヤノンのSED方式の“一般的な普及”はもう望めなくなってしまったように思います。落胆していた僕に、思わぬ援軍が来た、という感じを受けていたり。しかも“旧友”から(笑)。
終わってしまった東京会場と、満員札止めになってしまった横浜会場は無理ですが、これから全国16都市(横浜含む)で同様のイベントが開催されます。
このエントリを見て「おっ」と思われた方も、「大げさなんじゃないの?」って思われた方も、ぜひ足を運んでみてください。
それだけの価値のある製品だった、と思います。
この製品の発表後数日して、プラズマテレビのトップメーカー・松下電器からも、コントラスト10000:1を標榜する新型が発表されました。
数字だけで画質が表せないのは言うまでもありませんが、こちらの画質も気になるところです。
参考記事・サイト:
※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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