最終更新時刻:2009年7月10日(金) 20時21分
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グローバルプロジェクト体験(2)

公開日時:
2008/01/24 23:05
著者:
ketsuko

グローバルプロジェクト体験(1)の続きです。

 

<参画したときの状況>

私が参加したのは、プロジェクトの中の1チーム。

私の役割はかなりあいまいで、こじれた状況を何とかするために何でもするといった役回り。

そのチームは、私が入るまでに数回コンサルタント側のリーダーが交代していました。

原因はさまざま。

そのたびロスが発生していました。

チームにはもちろん日本人と日本人以外の多国籍メンバーが混在しており、日本人とそれ以外の国の人との争いは日常茶飯事。

ほぼ毎日ケンカをしていました。

システムのデザインができていなければいけないフェーズにも関わらず、そんなこんなで遅れに遅れ、ユーザからの承認だけを無理やり得なくてはならないシチュエーションになっていました。

ユーザは日本人のため、日本人コンサルタントがコミュニケーションをとっていたのですが、いろいろあって関係がかなり悪化していました。

 

<まずやったこと>

私はとりあえず右も左もわからなかったので、指示された通りに動くことにしました。

指示というのは、デザインの承認を無理やり得るために尽力しろというもの。

もっと腹黒い指示もたくさんあったのですが、ここでは本筋と関係ないので割愛します。

承認を得るためのドキュメントを日英両方の言語でそろえなくてはなりません。

日本人コンサルタントがドキュメントを作成していたため、それを翻訳にまわしました。

ところが、クライアントの外人から「外人コンサルタントがきちんとレビューしたものであるように。」というお達しが出たため、英語に翻訳したドキュメントをさらに外人コンサルタントにレビューしてもらい、それをさらに日本語に翻訳するという言うは易し、行うは難しなことになってしまいました。

何が難しいって翻訳が難しいのではなく、すでに書いたとおり、外人コンサルタントと日本人コンサルタントが毎日ケンカしている状況だったこともあり、外人コンサルタントがレビュー後に修正したものが、まったく最初のドキュメントと違うものになってしまうのです。

日本人コンサルタントがみんな英語が得意というわけでもなかったため、いったん日本語に訳したものをチェックしなくてはならず、リードタイムがかかるかかる。

そして自分が書いたドキュメントが大幅に違うものに修正されてしまったことに怒る怒る。

ということでまたケンカもしくは、もう話さないという状況になり・・・。

 

<何とかするために>

なんとかしなくてはと思った私は、すべてのドキュメントをチェックして、ギャップ(日本人コンサルタントと外人コンサルタントのソリューションが異なる箇所)を洗い出しました。

その一覧を持って、毎日ミーティング。

ケンカではなく、まともなディスカッションをやってもらうわけです。

どちらがいいかというのを客観的にジャッジし(ジャッジするメンバーはあらかじめ選んでおきました)、そこでジャッジされたソリューションを選択することにしたのです。

全体としては外人コンサルタントのソリューションが採用されることが多かったです。

 

理由としては・・・。

ユーザの要件を聞いていたのは日本人コンサルタントで、日本人コンサルタントは要件に忠実なシステムを実現しようとしていたのに対し、外人コンサルタントは直接要件を聞いていないのでかなり想像でデザインをしており、確かに当初は間違いもたくさんありました。

が、ディスカッションの中で、日本人コンサルタントからようやく本当の要件を聞き、その上で出してきた外人コンサルタントのデザインが日本人コンサルタントのそれより単純にすぐれていたのです。

 

<すぐれたデザインとは>

このグローバルプロジェクトは、あるパッケージを導入するプロジェクトでした。

パッケージというのは概して手を加えずに使うことが一番よい。

手を入れれば入れるほど、開発もテストもメンテナンスも何もかも大変になってしまうのです。

なので、このプロジェクトでいう「すぐれたデザイン」とは、何より「パッケージに手を入れないデザイン」であること。

この観点からは、外人コンサルタント達はかなり経験値が高く、その技にはうならずにはいられませんでした。

 

<というわけで>

ジャッジされたデザインを記述したドキュメントが日英揃えられました。(これも一苦労でしたが・・・)

そしてユーザレビュー&承認となったわけですが、この段階では要件ヒアリングが十分でないという根本的な問題があったため、まだまだデザインドキュメントとしては十分ではありませんでしたが、期限がせまっていたため、承認をいただくことになり、ごたごたしながらもひとまず承認を得ることまではできました。

でも、戦いはまだまだこれからだったのです。

 

次回に続きます。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

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