最終更新時刻:2009年11月10日(火) 21時59分
-

ケータイのユーアイに憤慨

公開日時:
2007/07/09 01:27
著者:
PowerYOGA

先ほど携帯でメールを打っていたら長文になりかけたので、続きは後にしようと「終了」ボタンを押し、「終了しますか?」の問いに「Yes」を選んだら、書きかけのその力作メールは消えてなくなってしまいました。
もちろん私も前からこの仕様は知っていたのですが、ついつい流れで押してしまったわけです。

私の機種では、書きかけのメールを保存する場合は「下書きへ保存」の操作をしなければなりません。
でも、これは何とも馬鹿げた話だと思います。
そして、携帯が決定的に立ち後れている分野ではないかとも。

私が携帯電話を持ち始めてから10年余りが経過したのですが、その間、ハードウェアは目まぐるしい進歩を遂げてきました。
液晶画面はカラーになり解像度も向上、カメラを搭載し、厚みや重量は軽減される一方で、バッテリーの持続時間は伸びています。
機能やサービスにしても目を見張る充実ぶりです。
しかしながら、そのための組み込みソフトウェア、ファームウエアの方はどうでしょう?
特に、ユーザーインターフェース、ヒューマンインターフェースに関しては、10年前とどれほども変わっていないような気がしてなりません。

実際、冒頭のケースでは、「終了しますか?」の代わりに「下書きとして保存しますか?」と訊ねるだけで、ユーザーの注意を喚起できるわけです。
その後の遷移にしても、「Yes」なら自動的に保存して終了、「No」なら破棄して終了すればいいだけなのですから、設計のお粗末さを感じざるを得ません。
にも関わらず、未だにこのような前時代的な仕様を引きずっているメーカー、機種は少なくないのではないでしょうか?

先ごろ、DoCoMo、au、Softbankの三社ともAppleのiPhone導入に意欲を見せていました。
昨今は「ワンセグ搭載」に頼りきった感もあるそれらのキャリアにとって、確かにiPhoneは魅力的なのでしょうが、何人ものジャーナリストが言及しているように、気難しいAppleを既存のメーカーと同列に支配下に収めることはできないはずです。
それでも、お宝を他社に取られないためには、でき得る限り譲歩し、妥協点を探らざるを得ないという事情もありましょう。
そうしてどこか一社でも提携に成功し、iPhoneが国内投入されれば、少なくともユーザーインターフェースの面では、その他の大半の機種が一瞬にして色あせてしまいそうな気がします。
まあ、市場的には棲み分けが可能なのでしょうが、他のメーカーは力量の差をまざまざと見せつけられることでしょう。
メディアには、こと操作性では、さんざんな評価点を付けられてしまうかも知れません。

差し当たり、ユーザーインターフェース面に自信のないメーカー、これまで漫然とUIを決めてきたようなメーカーは、今一度ADCのサイト(最近、デザインが一新されていますね)から、「Apple Human Interface Guidelines」という一連のドキュメントを取り寄せて、Macを操作しながらじっくり検証してみることをお勧めします。
中には携帯では応用できない事例もあるでしょうが、Appleの類い希な設計能力の一端を垣間見ることができます。
そして、「なぜAppleがこの分野で別格たるのか」や、「ユーザーインターフェース設計とは単にグラフィカルな操作方法を提供することではない」ということが解るでしょう。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。

前後の記事

このエントリーへのコメント

ブログにコメントするにはCNET_IDにログインしてください。

CNET_ID

メンバー限定サービスをご利用いただく場合、このページの上部からログイン、またはCNET_ID登録(無料)をしてください。